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■ピットロード 1/700 日本海軍 超重雷装艦 北上 完成編
ピットロードから発売されている超重雷装仕様の北上を各種オプションパーツを組み込みつつ作ってみました。
こちらは重雷装仕様の北上に零式五連装魚雷発射管を組み込んだ架空仕様のキットとなります。
キットには従来の四連装魚雷発射管パーツもあるので普通の重雷装Verも組む事が可能です。
五連装魚雷発射管が10基も船体の中央に装備されているかなり異様な姿の船です。
キットには純正のエッチングもありますが今回はフジミの北上(回天搭載仕様)のエッチングや
汎用エッチング&ディテールアップパーツも使い手を入れながら作ってみました。
艦橋の窓などは純正のエッチングを使いました。
船体の鋼板継ぎ目はマスキングテープの細切りを貼った後サフを厚吹きして再現。
舷外電路はフジミのエッチングを貼りこんでいます。
船首側は錨鎖のモールドを削り取り、ホースパイプ部分に穴を開けアキュレイトチェーンで作り直しました。
アンカー部分はアンカーレセス形状だったものをプラ材でベルマウスに修正。
菊花紋章はクレオスのスーパーゴールドで塗装しました。
舷窓は全て0.5mmのドリルで開口。ボラードも切り取りエッチングパーツに交換。
リールはエッチングに0.1mmの銅線を巻きつけたものに置き換えました。
リノリウム部分の抑え金具は削り取り汎用のエッチングパーツに置き換え。
4基ある14cm単装砲はレインボーのレジンパーツを使っています。セットには金属砲身もセットされています。
9mカッターはナノドレッドのカッターに交換。
ボートダビットや25mm連装機銃は純正エッチングパーツです。
前檣の後ろ側にあるパラベーンはモールドを削り取りナノドレッドのパラベーンを接着。
前檣は0.8mmの真鍮線をハンダ付けして作りなおしました。
手すりはフジミのエッチングや汎用エッチングを現物合わせで使用。
レジン砲塔はそのまま組むと砲身が艦橋に干渉するので角度を少し変更しキャンバス部分を若干削って調整しています。
非常に特徴的な船体中央部分。
煙突はモールドを全て削り落とし、フジミのエッチングを組み込みました。
煙突内部のパーツまであり精密に仕上がりますがキットに組み込む時は煙突内側をかなり薄く削らないといけないので貫通しないように注意が必要かも。
煙突の周囲にある蒸気捨て管は全て0.3mmの真鍮パイプを焼き鈍して加工し、シャープに作りなおしました。
合計10基も装備された五連装魚雷発射管。
ジャッキステーのモールドを削りエッチングにしています。
このエッチングがペラペラですぐ曲がってしまうため苦労しました。
探照灯もあっさりしていたので海魂のレジンパーツに置き換え。
紫外線硬化ジェルを使いクリアパーツ化しました。
後檣も0.8mm真鍮線と純正エッチングで作りなおしています。
船尾部分はリノリウム抑え金具を作り直しラッタルなどを組み込みました。
アンカーも削り落とし別パーツ化しています。
11m内火艇はレインボーモデルのパーツに交換。
9m内火艇は幌張りの所をエッチングのフレームにしてマストや手すり、クッションを取り付けディテールアップ。
水密扉はエッチングで追加しましたが元からあるモールドも統一するために削り落とし新造しました。
大きさ比較にHGのガンプラと。
全長は23センチ程度、一番幅がある所でも3センチ弱です。軽巡サイズなのでコンパクトですね。
ケースに合わせてなみいたくんという凹凸のあるPETシートをカットして海面ベースも作りました。
PETシートは透明なので裏面をクリアグリーンやクリアブルーで着色
その後にシルバーやミッドナイトブルー、ブルーなどを吹き付けました。
船体側面を中心にヒケがあるのですが結構大きいので埋めたい場合は削るのではなくパテを使ったほうが良いと思います。
波しぶきはブレンデッドファイバーを盛りつけて造形。
乾燥後エナメルホワイトでドライブラシをしています。
ウェザリングはエナメル塗料でウォッシング。その後明るいグレーでドライブラシをした後錆びを書き込んでいます。
一応色レシピなど。グレー部分は黒で下地を作っています。
■グレー (C)佐世保海軍工廠色+(C)クールホワイト
■リノリウム色 (C)リノリウム色
■艦底パーツ (C)艦底色
■白 (C)クールホワイト+(C)ニュートラルグレー少量
■黒 (C)ウイノーブラック+(C)ニュートラルグレー少量
張り線はロープ部分は汎用エッチング。他はメタルリギング0.15号を使いました。
以上ピットロード 日本海軍超重雷装艦 北上 でした。
今回は1/700で以前作った赤城の半分のスケールなので細かいエッチングの加工にだいぶ苦労しました。
細かい加工が多く大きさのわりに大変でしたがなんとか形にする事ができて良かったです。
内容は架空仕様ですが、ズラッと並んだ魚雷発射管は異様な迫力で普通の艦艇にはない妙な魅力があり楽しく作れました。
ただ小さすぎて雑になった所もあるので次はもう少し精度を上げられるように努力していこうと思います。
キット自体は軽巡サイズ+1/700という事もありコンパクトかつ部品も簡素。
純正エッチングもパーツ自体は少ないのでヒケは多めですがサクッと作りたい方にも手を付けやすい内容になっていました。
■製作記はこちら
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