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■タミヤ1/350 日本戦艦大和
性能諸元(最終時)
・排水量 基準64,000トン
満載72,809トン
・全長263.0m
・全幅38.9m
・主機関 ロ号艦本式缶12缶 艦本式タービン4基4軸 150,000馬力
・最大速力27ノット 航続距離16ノットで7,200浬
・乗員 3,332名
・兵装
45口径46cm3連装砲塔 3基
60口径15.5cm3連装砲塔 2基
40口径12.7cm 連装高角砲 12基
25mm3連装機銃 52基
25mm単装機銃 6基
13mm連装機銃 2基 (キット付属の資料より)
言わずと知れた史上最大の戦艦、大和型戦艦の一番艦です。
起工は1937年11月4日 進水は1940年8月8日
1941年12月16日に就役し1945年4月7日に坊ノ岬沖海戦で沈没しています。
32年ぶりにフルリニューアルされたタミヤの1/350日本戦艦大和にタミヤ純正オプションなどを追加して作ってみました。
部品点数は1500以上、全長は75センチほどの大型キットで価格は24,150円です。
キットは天一号作戦仕様となっており、対空兵装がさらに増設された最終時の姿をキット化しています。
艦船模型を仕上げるのは初めてで色々と手探り状態でしたがなんとか完成まで持ってこれたので良かったです。
艦橋回り。
どっしりとした船体に比べ比較的コンパクトで洗練された印象です。
艦橋の窓枠はクリアパーツで再現されていて実感豊かですが窓枠を細々と塗り分ける必要がありました。
巨大な15.5m測距儀は回転可能。後部艦橋の10m測距儀も回転できます。
信号桁には滑車のエッチングを追加しています。
二二号電探は開口。
艦橋や船体の窓も全て開口しています。
増設された機銃がみっしりと詰まった中央構造物まわり。
手すりはタミヤ純正のハンドレールセットを使っていますが説明書に指示されていない部分は他社のエッチング手すりを貼り付けたりしています。
機銃や射撃指揮装置などはすべてポリキャップで回転可能です。
舷外電路はタミヤ純正のものを使用しました。
後部飛行甲板にはやっぱり何も載せないと寂しいので付属する艦載機を4機全て載せました。
リノリウム歩行帯はステッカーではなくエッチングに置き換えています。
後からちょっと浮き輪を取り付けてみたりしています。(4枚目)
後部艦橋まわり。
マストの一三号電探などもエッチングでシャープに再現されていました。
旗は紙製だったので適度に折り曲げて風になびいたような形にしてから取り付けています。
ハンドレールセットは支柱に0.1mmの銅線を通していくのでめちゃくちゃ手間がかかって大変でしたが
慣れてくるとチマチマと取り付けるのが結構楽しい作業でした。
高角砲の銃口もそれぞれ開口しました。
副砲はポリキャップで回転可能な他、砲身の仰角も二種類から選択できます。
砲身は埋まっていたので開口しておきました。
煙突は内部の仕切りなども再現されています。
150cm探照灯はレンズ部分がクリアパーツでエッチングのカバーを取り付ける方式です。
レンズ内側はシルバーで塗装しています。
他の小型の探照灯は全てクリアパーツで成形されているのでこちらもマスクの必要あり。
マスキングゾルを点付けしてマスクしています。
13mm連装機銃はナノドレッドシリーズに置き換えています。
15.5m測距儀は使う手すりの種類が細かいのでよく確認する必要があります。
迫力の46センチ砲はタミヤ純正のメタル砲身に置き換え。
面倒な加工なしで綺麗な真円の砲を再現できます。
リールはプラパーツをエッチングパーツで挟み、さらにエッチングの土台を取り付ける構造で小さいながらもシャープです。
土嚢は3つ重ねてみました。
錨鎖はチェーンが使われていて別パーツとなっています。
菊花紋章はクレオスのスーパーゴールドで塗装しました。
特徴的な球状艦首(バルバス・バウ)
この形のおかげで重量80トン、排水量では300トンほど節約できたそうです。
専用のスタンドはネジ止めが可能でエッチングネームプレートも付属しています。
スタンドはメタルブラックで塗装後、大きさ比較になればいいかなと同スケールでフジミから出ている同スケールの乗組員セットとメタル砲身セットに付属する砲弾を取り付けてみました。
タミヤの船員セットは板状なのでフジミのセットの方が立体感あります。
ためしに甲板に置いてみるとこんな感じです。
主砲塔も大概ですが190センチを超える砲弾もめちゃくちゃな大きさですね…
ちなみに砲弾の長さはプラモだと5mmちょっとです。
主砲の測距儀は画像の一番砲塔だけ開けた状態で製作。2,3番砲塔はカバーを付けました。
甲板は木甲板シートを貼り込んでいます。
船体にはウェザリングを施したのでそれに合わせ茶系のパステルを擦り付けややトーンを落としておきました。
艦載機はエッチング製の架台に取り付けます。
船体は茶系の色でウォッシング。
中央構造物は軽めの汚しにしています。
最上甲板の微妙な傾斜は大和坂と呼ばれるんだとか。
スクリューもクレオスのスーパーゴールド。
舵は主舵副舵共に可動します。
RGと大きさ比較。
全長が75センチぐらいなのでさすがに大きいですが、スタンド含めても高さはそこまでないです。
空中線はメタルリギングの0.3号(0.1mm)を使用しました。
信号旗揚索は0.6号のナイロンテグスを塗装して使っています。
碍子はホワイトを混ぜたエポキシ接着剤で再現しています。
カラーは艦底色部分はクレオスの艦底色。下地はマホガニーです。
グレー部分は同じくクレオスの呉海軍工廠色。下地は適当に混色した黒に近いグレー。
煙突などの黒は真っ黒にならないようグレーやホワイトを少量入れています。
基本塗装後にエナメルのレッドブラウンとフラットブラック、ジャーマングレーを混ぜたものでウォッシングしています。
機銃などはガイアノーツのガンメタルを使っています。
以上タミヤ1/350 日本戦艦大和でした。
艦船模型は今まできちんと作ったことがなかったので色々新鮮で、部品量は多かったですが楽しく作業できましたし勉強になる事も非常に多かったです。
細かい作業が多いんですが巨大な艦船を作っていく過程は今までのプラモにはない魅力がありましたし砲塔内部の再現なども組んでいて面白い部分でした。
手すりなどのオプションを使うと半年ぐらいは楽しめる内容なのでその辺もじっくり作りたい方には向いていると思います。
パーツはタミヤキットなので精度も高く大きいパーツから小さいパーツまでカッチリとはまり、すり合わせ作業も最小限で済みました。
今回は手すりなどもつけてみましたが純正の手すりは実物同様支柱にワイヤーを通していく形でかなり手間と時間がかかるので慣れるまではきつかったですけど
慣れると意外と楽しいですし一気にやろうとせず気長にやっていけばリアルかつ精密な雰囲気を楽しめると思います。
キットのボリュームがボリュームなので時間がかかりましたし、不慣れで色々至らない部分も多々ありますがなんとか完成まで漕ぎ着けられたのでホッとしましたね…
次に何か艦船を作る時はこれを生かしてもう少し踏み込んだディテールアップなどに挑戦していきたいなと思います。
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