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■フジミ艦NEXT 赤城 レビュー
フジミからリリースされている接着剤不要の艦船模型、艦NEXTシリーズ。
今回赤城が発売されたので試しに組んでみました。
価格は4,104円です。
付属のシール類。甲板の着艦標識やボート類の色分けは紙製のシールで補えます。
また細かいリノリウム部分や組立時に突き出るピンを隠すシールもありました。
塗装する人向けに水転写デカールも付属しています。
接着剤不要のスナップフィット+複数の成形色をというガンプラなどのロボットプラモによくある方式を艦船模型に持ち込んだ艦NEXT。
スケールは1/700。船底まで再現されたフルハルモデルとなっていますが、赤いパーツを外せば洋上モデルにする事も可能。
きちんとディスプレイできるよう飾り台も付属していました。
島風なども買ってはいたのですが組んでみるのは初めてです。
組んだ感じ大部分はスムーズに組めましたが、一部のスナップフィットがきつすぎる所があったので
数カ所ではありますが多少穴をドリルで少し広げたりした方が良い所もありました。
シールは特に貼っていませんが成形色でここまで色分けされています。
また成形色の色合いも良く、船体のグレーも重みのある暗いグレーで成形されていました。
船底の赤いパーツはバスタブ型で一体成型されています。
キットはスナップフィットなので基本的に接着剤は不要です。
ですがキットにはボーナスパーツというディテールアップパーツが付属していて、これらのパーツを組み込む場合はパーツの一部加工と接着剤が必要となります。
今回はこれらのパーツは使っていません。
スナップフィットですが細かいパーツがあるのでニッパーの他にピンセットもあったほうが良いと思います。
ボーナスパーツは機銃や弾薬箱、射撃指揮装置などがありました。
他にも分割されたマストなどを選択して組み付ける事ができます。
船首部分ですが旗竿は1パーツで再現。菊花紋章は甲板パーツにモールドされています。
主錨は別パーツになっているので立体感あります。
錨甲板はチェーン類も一体化したパーツで再現。6m通船は別パーツです。
またリノリウム張りの部分は別パーツ化され色分けされていました。
左舷側。
手すり類はありませんがラッタルなどは細かく再現されています。
舷外電路はジャッキステーはシャープなモールドで再現。
25mm連装機銃やボートダビットなどは別パーツ化され機銃は回転できます。
ライフボートは柵のパーツと一体成型。測距儀やループアンテナなどは小さいのでピンセットを使って組み込んだほうが楽です。
また12cm連装高角砲も基部で回転する事が可能でした。
甲板やスポンソンを支える支柱も別パーツ化されていました。
また裏側にある補強板もモールドされています。
ボートなどがみっしり詰まった船尾側。
ペラは金色の成形色で色分けが再現されていました。
後部甲板のリノリウム色もパーツ分割で色分けを再現。
ほとんど隠れる部分の運貨船なども細かく再現されていました。
これらのボート類もシールで色分けを補う事ができますが凸凹部分に貼るものが大半です。
甲板裏のトラスなどもプラパーツですがだいぶシャープに再現。支柱のクレーンなども造形されています。
20cm単装砲は左右に旋回できますがキャンバスの白はシールで補えます。
起倒式マストは立てる事ができます。
着艦照明灯なども別パーツ化されています。
排煙を避けるためのシールドが取り付けられた12cm連装高角砲。
仰角の調整はできませんがこちらも回転できます。
巨大な煙突は先端の黒部分が別パーツ化されています。
ジャッキステーなどもシャープなモールドでした。
ウインチやパラベーンは一体化されていて組みやすくなっています。
甲板上の遮風柵とエレベーターは画像の状態で固定。
アレスティングワイヤーは省略されているので細いメタルリギングなどで補ったりしても良さそうです。
艦橋まわり。
こちらも分割が凝っていてかなり小さいパーツながら合わせ目が出ない作りになっていました。
塗装するとなるとかなり面倒な甲板パーツですが組んだだけで画像のように色分けがされています。
右に比較用として一般的な1パーツ構造の甲板パーツ(ハセガワ赤城のもの)を置いてみました。
裏側のトラスもかなり細かくモールドされていました。
フジミの甲板はスナップフィットなので一部ピンが出る所がありますが、その部分を隠すシールも付属していました。
全長は35センチほどあり空母だけあって迫力ある大きさです。
続いて艦載機。
こちらは零式21型戦闘機
99式艦上爆撃機
97式艦上攻撃機となります。
どれも1パーツで切り出すだけでOKな作り。
さすがに日の丸はシールですが、成形色も明灰白色&暗緑色で成形されています。
またこちらにもボーナスパーツがあり、主脚をより繊細なパーツに取り替える事ができます。
載せてみるとこんな感じに。
それぞれ3機付属していました。
さすがにプロペラやキャノピーは塗装した方が見栄えが良さそうです。
尚今回は塗装なしをウリにしているためか塗装レシピなどはありませんでした。
以上艦NEXT 赤城 レビューでした。
艦船模型ですがスナップフィットかつ多色成形というのが大きな特徴となっている本キット。
スナップフィットならではの組みやすさと甲板などの細かいパーツ分けで組んだだけでもかなり雰囲気良く仕上がります。
なので溶剤などの臭いでガッツリ塗装するのは厳しいという環境の方も気軽に組んで飾れると思います。
色分けが必要な部分はだいぶ別パーツ化されていますが、一体成型されている所も多くやや小さいパーツはあるもののサクサクと組めるキットになっていました。
もちろんパーツで色分けされている=マスキングの手間が減るという事にもなるので、塗装して組みたいという方も便利になっていますし、水転写デカールもしっかり付属していました。
ただスナップフィットはどうしても組み付けるダボに負荷がかかるので、エナメルでスミイレ&ウォッシングあたりをする時は気をつける必要があるかも。
1/700ですが航空母艦という事でサイズもあり、気軽に組める割に充足感も大きいので艦船模型を何か組んでみたいという方にもおすすめです。
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