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■PlAMAX 1/350 島風 完成編
昭和16年に計画された通称マル5計画によって建造された島風。
当初は16隻の建造が予定されていましたが、時代が航空戦重視の時代になったことにより計画は変更され15隻の建造は中止。
完成したのは1隻のみとなり、秋月型や丁型が量産される事になりました。
基準排水量:2,567t 全長;129.5m 全幅:11.2m 速力:40,9kt 出力:79,240馬力 乗員は294名となっており
武装は12.7cm連装砲D型✕3基、零式5型5連装魚雷発射管✕3基、25mm連装機銃✕2基、13mm連装機銃、94式爆雷投射機が装備されています。
一気にキットが充実した1/350島風ですが今回はPLAMAX版を製作。
こちらはスナップフィットではないものの、複数の成形色が使われパーツ数も抑えられた組みやすいキットですが
艦これとのコラボキットになっていて1/20島風(艦娘)や連装砲ちゃんもプラモとして楽しめるユニークな艦船模型になっています。
こちらは竣工時が再現されたキットですがハセガワから最終時仕様も発売されています。(艦娘などは付属しませんが中身の大部分は同じパーツです)
今回はキットに純正エッチングやフジミ艦NEXT用のエッチング、それに汎用エッチングや自作パーツなどを組み込んで作ってみました。
艦首は主錨が別パーツ。錨鎖は一体成型ですが立体感がありスミイレだけでも良い雰囲気になります。
艦首はクリッパー型で同時期の日本海軍駆逐艦にはない特徴的な形状で速さを感じさせます。
旗竿は真鍮線で自作しました。
艦首側の連装砲。
純正のエッチングを取り付けキャンバスは溶きパテで荒らし
砲身を金属砲身に交換しました。
リノリウム押さえ金具はモールドを削り取り、汎用エッチングパーツに全て置き換えています。
艦橋周り。
舷窓は開口し純正のエッチングを組み込みました。
ジャッキステーはモールドを削り汎用エッチングに置き換え。
また艦橋の前にある13mm連装機銃はナノドレッドに置き換えてあります。
今回は駆逐艦なのでコンパクトですが
純正エッチングを組み込むと密度感が一気に増します。
マストはエッチングを組み込みつつヤードを0.3mm真鍮線で自作。
空中線などは0.3号のメタルリギングを使用。
碍子はエポキシ接着剤にエナメルフラットホワイトを混ぜたもので再現しています。
ボート類もディテールアップ。
ダビットは全て汎用エッチングに交換しました。
ボートのロープはミシン糸。白いバンドは0.1mmのプラペーパーをカットし塗装したものを取り付けています。
純正エッチングには舷梯があったのでこちらも取り付けました。
煙突はジャッキステーをハセガワの汎用エッチングに置き換え。
ファンネルキャップも同様に置き換え。
また蒸気捨て管も開口したり切れ目を入れてY字にするなどディテールアップしています。
特徴的な5連装魚雷発射管。こちらもジャッキステーなどは全てモールドを削りエッチングに置き換えました。
探照灯はナノドレッドに置き換えています。
連装機銃は金剛で余ったものを使っています。
フジミのエッチングに魚雷があったので賑やかしにのせてみました。
魚雷を運搬するためのレールもモールドを削り取りエッチングに置き換え。
後部の連装砲も他と同様にディテールアップしています。
爆雷投射機などもエッチングでディテールアップ。
リールはフジミのエッチングにスプリングを組み込んで再現。
浮き輪なども取り付けました。
後部のマストのヤードも真鍮線に置き換えました。
船尾の旗竿も自作。船尾側のリノリウム押さえ金具も全て置き換えました。
スクリューは塗装済みでしたが傷やムラが多かったので塗装しています。
あまり目立ちませんが各所の下側にある補強板はモールドを削り取りエッチングの三角板などに置き換えています。
砲塔は回転可能。
ただしディテールアップすると一部ジャッキステーなどと干渉しやすくなるので注意が必要です。
魚雷発射管も回転可能になっていました。
専用に開発された5連装魚雷発射管が3基もあり、単艦で片舷15射線と高火力を突き詰めた設計なのがわかります。
付属の連装砲ちゃん。
サイズがサイズなのでシンプルな作りですが首と砲身が可動します。
そして1/20島風(艦娘)
こちらも実サイズはかなり小さめで塗り分けは結構面倒です。
今回は肌色部分に薄く陰影をつけたあとホワイトパールを少しだけ混ぜたつや消しでコートする成形色をベースにした仕上げ。
他は普通に塗装で仕上げています。
目はデカールがあり貼り付けたあとクリアジェルで光沢を出しました。
髪の毛など破損しやすそうな所も多いので表面処理は気を付けたほうが良いと思います。
専用のベースがセットされているのでこのようにまとめて飾る事ができます。
1/20となると結構小さく感じるのですが、本体と合わせると収まりも良くちょうど良いサイズに感じます。
また連装砲ちゃんの頭部は船体に取り付ける事も可能でした。
1/350大和と比べるとこのぐらいのサイズ差になります。
駆逐艦なので大きさはないのですが、馬力は大和の半分というサイズを考えるととんでもない出力です。
HGのガンプラ(ルプスレクス)と並べて。
1/350なのですが実サイズはコンパクトで飾りやすいと思います。
塗装は基本塗装の後スミイレをして油彩やウェザリングカラーなどで結構派手目に汚しています。
船体のグレーはクレオスの舞鶴工廠色を使っています。
艦底部分は艦底色にあずき色を混ぜたもので塗装しました。
以上PLAMAX 1/350 島風でした。
今回は駆逐艦なので1/350ではありますがコンパクトで手を付けやすいキットでした。
40ノットを超える速度が出るシャープな船体は特徴的ですし
島風専用に開発された5連装魚雷発射管なども強烈な存在感があり楽しんで作る事ができました。
PLAMAX版は島風(艦娘)や連装砲ちゃんもあるのでキャラクターモデルとしても楽しむ事ができますし面白いコンセプトの艦船模型だと思います。
また艦船模型ではあるのですがパーツ数や細かいパーツは抑えめで、かなり作りやすいように考えられたキットに感じられました。
1/350なので駆逐艦ですがそれなりにサイズもあり見栄えもするので初めて艦船模型を作ってみようという方にもおすすめできるキットです。
製作記はこちら
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