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■フジミ　1/700　重巡洋艦　高雄　完成編

重巡を作ってみたいなと思い以前から進めていたフジミ特シリーズの1/700高雄。
色々苦戦しましたがようやく完成しました。
今回はフライホークのエッチングやフジミのエッチングを使いディテールアップして仕上げています。




高雄は高雄型重巡洋艦の一番艦です。
1927年に横須賀港で起工。1932年5月に完成し
艦橋の小型化などの近代化改装を経て太平洋戦争で活躍しましたが
1944年10月のレイテ沖海戦にて米潜水艦の攻撃を受け中破、
シンガポールで修理を受けたものの1945年7月に英潜水艇の攻撃により大破。
そのまま終戦を迎え英軍によって海没処分されています。





キットはエッチングも同梱されたDX版を使っています。
1944年時の姿が再現されたキットで分割もかなり細かく精密なキットですが
その分タイトな箇所も多く、ディテールアップしてパーツを組み込むのは大変でした。




重巡とは思えない巨大な艦橋まわり。
窓などはドリルで開口し、エッチングでディテールアップしています。




25mm連装機銃などの機銃類もフライホークのセットに入っていたのでそちらに置き換え。
マストの21号電探や13号電探などもエッチングでディテールアップしています。



旗竿は0.3mm真鍮線をメインにして作り直しました。
主錨はナノドレッドのものを使い錆汚れを加えています。
菊花紋章はエッチングをクリアコートして貼り付けています。



リノリウム押さえは全てエッチングに置き換え。
ホーサーリールや単装機銃もエッチングにしています。
フライホークのエッチングはかなり薄めですぐ歪むので組み立ては大変でした。



主砲の20.3cm連装砲
船首側に3基、船尾側に2基あります。
こちらは砲身をぐるりとエッチングで囲いディテールアップ。
砲身も真鍮砲身に交換しています。



真鍮砲身なので砲口も綺麗に開いています



ボートはプラペーパーでバンドを作りロープなどはエッチングで再現。
オールなども載せています。
ダビットはフジミのものを使いました。



水密扉は一部開けた状態で作り内側はホワイトで塗装。




マストや煙突まわり。
25mm連装機銃や3連装機銃の他、12.7cm連装高角砲も装備されています。
こちらは砲身を真鍮製に変えてあります。



探照灯はクリアパーツだったので先にシルバーを塗ってからグレーを塗り、光を拾うようにしています。
魚雷発射管も塗り分けましたが組み付けるとほとんど見えません。




カタパルト甲板はプラパーツのモールドを削り落としエッチングの甲板を貼り付ける方式。
カタパルトもフライホークのものは非常にシャープに仕上がります。



内火艇や零式三座水偵＆零式水上観測機。
内火艇はキャビンなどをディテールアップしマストも追加。
水偵などはプロペラやキャノピーなどをディテールアップしています。
水偵と観測機は暗緑色と明灰白色で塗装しました。
デカールは付属のものを使いました。



後部のマスト。
こちらは一部のプラパーツを真鍮線に置き換えエッチングでディテールアップしました。
ジブクレーンなども置き換えています。



船尾側の主砲周り。
こちらも船首側と同様の作りです。



船尾部分は旗竿を真鍮線で作り直し
副錨や浮き輪、機銃などをエッチング化しました。



そして今回は海面ベースも自作しました。




海面部分はスタイロフォーム、枠はヒノキ材で作っています。




海面ですがスタイロフォームをざっくりカッターでカットしたらモデリングペーストを筆塗りしディテールを造形。
クレオスネイビーブルーやフィニッシャーズスーパーディープブルー、ガイアノーツクリアグリーンを吹き付けランダムに変化をつけ
ガイアノーツパールシルバーでコート。
その後にAKインタラクティブのウォーターゲル、アトランティックブルー＆パシフィックブルーで仕上げました。




波しぶきはブレンデッドファイバーとAKインタラクティブのWATER GEL EFFECTで作り
ホワイトのドライブラシで仕上げています。



ネームシールも自作して貼り付けておきました。



最後に色レシピなど。
■グレー　　(C)軍艦色２
■キャンバスなどのホワイト　　(C)クールホワイト+タミヤデッキタン少量
■リノリウム色　　(C)リノリウム色
■ウッドブラウン　モデルカステン甲板色セットの１番





張り線はモデルカステンのメタルリギング0.15号を使用。
碍子はエポキシ系接着剤にエナメルのフラットホワイトを混ぜて線に乗せています。
汚しは油彩とエナメルをメインに使っています。



HGサイズのガンプラと並べて。
1/700なので重巡ですが手頃なサイズです。



フルハルモデルですが以前部分塗装で作った比叡と。
高雄の全長は203mあるので222mの比叡に匹敵する長さがあります。



以上フジミ1/700　高雄　完成編でした。
今回はフライホークのエッチングなどと組み合わせて作ってみたのですが
キット自体もタイトな作りですし、エッチングの方もかなり薄くパーツの組み込みにかなり苦労しました。
何かを取り付けるたびリタッチなどが必要で三歩進んで二歩下がるみたいな状況になりだいぶ時間がかかりましたが
なんとか完成する事ができてホッとしました。
今回は海面ベースも作ってみたのですが、海面があるだけでだいぶ雰囲気が良くなるのでフルハルじゃない限りはできるだけ一緒に作りたいと感じました。
大変なキットでしたが、その分極薄パーツの扱い方やリカバリなど学ぶ所が多くあるキットだったので今回の経験を生かして
次はもっと上手く作れるよう頑張りたいです。

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