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バンダイ1/20　ファッティー地上用　レビュー

1/20で展開されていたバンダイのボトムズシリーズ。
以前スコープドッグをいくつか紹介しましたが今回は積んでいたファッティー地上用を組んでみました。
価格は5,500円で2008年発売のキットとなります。

付属品はガトリングガン、マシンガン、対ATライフル＆紙製のケース、クリアレンズパーツが付属。

シール類はカメラアイ用のジュエルシール＆ホイルシールと胸のマーク再現用のシールがあります。

余剰パーツですがランナーの都合でロケットランチャーの弾頭とジョイントパーツがいくつか余ります。

バララント軍の主力AT ファッティーがペールゼン・ファイルズ仕様のファッティー地上用としてキット化されました。
ペールゼン・ファイルズ仕様という事でパイルバンカーのあるA型や支援型のB型と異なり比較的シンプルな姿で立体化されています。
平らに潰れたような頭や大きく張り出した胸部などは健在で重量感のあるシルエットになっています。

地上用という事で脚部には大きなグライディングホイールが装着されています。
1/20サイズかつヘヴィ級サイズのためかなり大柄です。
内部フレームなどもあるので実質的にはMGと同じような内容になっていました。
ただスコープドッグにあったボルトを一本一本組み込むボルトオンスナップは無くなっています。
関節はポリキャップとABSの組み合わせでした。

カラーは地上用らしいサンド系カラー。
シンプルなカラーリングなのもあり配色はほぼ成形色で再現されていますが、胸部のマークのみシールでの再現となります。
また装甲やフレームの多くのパーツはアンダーゲートが採用されていました。

頭部アップ。
平たく潰れたような形状で頭頂部のラインなども別パーツで再現されています。
カメラレンズはジュエルシールもしくはクリアパーツの選択式でレビューではジュエルシールを貼っています。

もちろんクリアレンズも付属しているので好みでこちらを使う事も可能。

レンズはもちろん左右にスイング可能。
頭部も回転できます。

胴体のアップ。
胸部は大きく張り出しているのが特徴的。
背面のパックには多目的ランチャーと３連ロケットランチャーの他、スペアマガジンが３つ装備されています。

スペアマガジンは全て取り外し可能。
多目的ランチャーは回転できます。

３連ロケットランチャーは弾頭が別パーツ化されていますが無改造での取り外しは出来ません。
また基部には合わせ目が出ます。
こちらももちろん回転可能。

胸部ハッチは差し替え無しで開く他、

コクピットハッチもガバっと開く事ができますし
内部のシート類も細かく再現されディテールも素晴らしいです。

シートのディテールも凝っていますし
各所のパーツはうっすらシボ加工されたような部分もあり質感もうまく使い分けられていました。

パイロットフィギュアも付属しますが単色なので細かい塗装が必要となります。

もちろんシートに座らせる事が可能です。

肩のシールドはBJ接続。
マークもパーツ分割で再現。

左肩はパイルバンカーなどもないシンプルな形状。

腕部は合わせ目が段落ちモールド化され手首はそれぞれの付け根が動く方式。

股関節は軸関節の組み合わせで特にスイングギミックなどはありません。
サイドアーマーはモールドがありますが裏打ちなどはありません。

脚部は太くどっしりとしたデザインで大型のグライディングホイールが目立ちます。
ただスコープドッグのようなターンピックはありません。
こちらも合わせ目はディテール化されていました。

膝は左右非対称です。
右側がえぐれたような形状になっています。

足首にはグライディングホイール展開ギミックがあり、カカト部分を引き伸ばす事ができる他、

つま先を上げるとこちらもグライディングホイールがせりだします。
ホイールは一応回転可能ですが足首は一部に合わせ目が出ます。

可動範囲ですが肘や肩は十分上がりますがデザイン的に頭部は回転のみですし
腹部はBJで回転は出来るものの前後スイングはほとんど出来ません。

肩の軸は固定なのですが、肩ブロックをスライドさせる事で腕をより前に出す事ができます。

下半身ですが開脚や膝の可動範囲は十分ですが接地はあまり良くありません。

コクピットフレームなどはもちろん四肢にもフレームがありぎっしり詰まったキットになっています。

以前紹介した同シリーズのスコープドッグメタルスペックVerと比較。
スコープドッグより太く、一回り大きいです。

武器を装備させて。
ヘヴィ級のボリュームに1/20サイズという事もありかなり大きく感じます。

グライディングホイールを展開。
接地があまり良くないので足を広げてポーズを取らせるとフチが浮きやすいです。

付属武器のガトリングガン。
本体に負けないボリュームがありマガジンなども取り外し可能でサブグリップは可動します。
筒状のパーツが多用されていますがストック周りに一部合わせ目あり。

肩のスイングギミックがあるため胸が突き出た体型ながら両手で構える事も十分可能でした。

かなりの巨体なのですが関節はしっかりしていて安定しているので思った以上に遊びやすいです。
ただこれは積んでいた時間が長く、ABSがきつくなっているのもあるかも。

ガトリングガンの他マシンガンも付属しています。

こちらマガジンは取り外し可能ですが一部に合わせ目あり。

どちらの武器も手首に保持ダボがあり可動手でもしっかりとした保持が可能。
今となっては昔のキットですがこのあたりも遊びやすく作られています。

持たせるフィギュアは付属しませんが対ATライフルも付属しています。
単色成形なのでパイルなど細かい塗り分けは必要ですが銃口もきっちり開いていてパイルバンカーも非常にシャープです。
また紙を折りたたんで作るケースもあります。

人が持つライフルなものの足元に置いてみるとなかなかの大きさです。

続いて降着姿勢への変形ですが太腿と膝フレームのロックを外し引き伸ばして座らせるだけです。

スコープドッグとは違い、脚部を体育座りのような形状にして降着姿勢の完成。
フレームには変形時カチっとしたロックがあり遊んでいる時不意にフレームが外れるような事は無かったです。

もちろんこの形態でも各種ハッチの展開は可能でした。
装甲のディテールは最小限でスッキリまとまっているので汚しはもちろん、陰影を強調した塗装なども似合いそうです。

最後にHGUCガンダムやMGガンダムVer2.0とキットサイズの比較。
平均的なMGよりも２周りは大きくかなり大きめのキットです。

以上バンダイ1/20　ファッティー地上用　レビューでした。
先に発売されていたスコープドッグ系と同じく実質MGのようなキットとなっていて
内部構造や降着ポーズの再現など大スケールなのを生かし細部まで細かく再現されています。
コクピット内部などもしっかり作られていて、表面もうっすらとしたシボ加工がされていたりと表面のディテールなどもこだわった内容で
作りごたえのある充実した内容のキットとなっていました。
1/20はスコープドッグ系バリエとファッティー地上用のみしか出ていないのでHGでは色々なATがキット化されて欲しいですね。

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(プレミアムバンダイ)