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バンダイ1/20 スコープドッグ メタルスペックVer. レビュー



HGでスコープドッグがリリースされるようなので
積んでいた2007年発売のバンダイ1/20スコープドッグを組んでみました。
今回紹介するのはメタルパーツやエッチングがセットされたメタルスペックVer.で価格は7,700円です。



このメタルスペックVerですが名前通り様々なメタルパーツが付属しています。



エッチングパーツはステンレス製で真鍮製より加工しにくいですが強度は高いです。
腰回りのアーマーやコンソールパネルの他、ミッションディスクやレンチのエッチングもあります。
また各アルファベットに対応したアストラギウス文字のステンシルもあり
エアブラシで好みの文字を吹き付ける事ができます。



こちらはボルトオンスナップという組立方法が一部で採用されていてボルトパーツを実際にはめ込んでパーツを固定するようになっています。
そちらのボルトもメタルパーツ製が用意されていました。



付属品はヘヴィマシンガン、交換操縦桿パーツ、それにノーマルのバレルや装甲パーツ、
ボルトオンスナップ用レンチ&プラボルト、それにキリコフィギュアが付属します。



シール類ですがセンサーなどを補うホイルシール、ターレットレンズに使うジュエルシール、
それに水転写デカールが付属。
もう軽く10年以上積んでいたキットなのでデカールは劣化し変色しているので新品の色味とは違うと思います。



1/20という大サイズでキット化されていたバンダイのスコープドッグ。
様々なギミックが詰め込まれ、降着姿勢の再現なども可能なキットです。
キットの作りですが関節はポリキャップとABSの組み合わせとなっています。
またメタルスペックVerではターレットレンズの一番大きいレンズパーツと腰の装甲の一部、それにボルトの一部が金属になります。
当然金属部分は配色が再現されていないので塗装が必要です。



このスコープドッグ系のキットは色々なバリエーションがキット化されていて
ペールゼン・ファイルズ版から肩と脚部の位置が若干変更されるのですがこちらは最初期のキットなので関節位置の調整は出来ません。
そのため脚が若干長めに見え、肩も怒り肩になっています。



金属部分以外の配色はほぼ成形色で再現され内部も細かく再現されているので内容的にはMGに近いです。
基本的にスナップフィットで組めますが、一部のエッチングは接着が必要です。
またエッチングパーツを切り出すためのカッターなども必要になります。
ステンレスは硬いのでプラ用ニッパーなどを使うと刃こぼれするので注意が必要です。




頭部アップ。頭部は合わせ目の出ない作りでターレットレンズにはジュエルシールが使われていて美しい仕上がり。
大きいレンズパーツはメタルパーツ化され精度が高められています。



ターレットレンズは回転可能な他、左右にスライドも可能。
塗装する場合金属パーツは色を塗る前にメタルプライマーなどを吹き付けておかないとすぐ塗装が剥げます。



バイザーは跳ね上げが可能で内部パーツも細かく再現されています。



胴体ですがこちらも凝った分割で合わせ目は出ません。
また装甲はメタルボルトで固定されているため立体感があります。




もちろんコクピットは開閉可能。
内部のシートや操縦桿もかなり細かく再現されています。



シート部分はコンソール部分がエッチング化されていました。
シートはシボ加工です。



着座姿勢のキリコは一部塗装が必要ですがそれでもかなり細かくパーツ分割されています。
一部にはクリアパーツも使われていました。



腹部のハッチも開閉可能。
装甲の一部は鍛造表現などがあります。
またメタルボルトも刻印があったりと極小パーツながら細かい作り込みです。



腰の装甲はエッチングのプレートが貼り付けられています。
レッドショルダーのマークや文字のマークはエッチングパーツを2枚重ねにする事で再現。



腕部も合わせ目のでない作りで指は付け根が可動します。



腰アーマー裏にはしっかりディテールがあります。
また腰の軸はスライドが可能で腹部をスイングしているように見せる事ができます。




脚部は合わせ目がディテール化や段落ちモールド化されていて
ギミックも詰め込まれた細かい作り。
ダクト回りの一部は開口されています。



ダクト内部もディテールが細かく再現され装甲の鍛造表現もあり見ごたえがあります。



脹脛内部のディテールも再現されていますしターンピックのギミックも差し替えなしで再現。



つま先を曲げると連動してホイールがせり出しローラーダッシュが再現可能です。




可動範囲ですが基本的に他のスコープドッグ系と変わりません。
肩のスイングはありませんが肘は深く曲がり腹部も回転可能。
腰のスイング軸を使えば若干前屈しているように見せる事もできます。
脚部は接地は並で膝は100度弱、股関節は良く動きます。



改修されたスコープドッグ系との比較ですが
改修版では肩ジョイントの接続穴が上がり、肩の位置が若干下がっています。



また股関節軸も上がり、脚が短く見えるようになっています。





以前紹介したターボカスタム(ザック装着済)と比較。
改修後のスコープドッグと違い取り付け位置の関係で脚が長めで若干スマートに見えます。
メタルパーツを改修後のスコープドッグ系キットに移植するのもありかも。



もちろん立ちポーズのキリコも付属。
ただ色分けは簡素なので細かく塗り分ける必要があります。



武器を装備させて。





1/20という事もありかなり大型のキットで迫力があります。
長期間積んだキットなのでABS部分はギチギチですが
過去に新しい他のスコープドッグを組んだ感じでは関節自体はしっかりしていて保持力も十分だと思います。



ターンピックもしっかり再現されているのは嬉しいですね。




ヘヴィマシンガンですが一部合わせ目は出ますがバレルはアルミの挽物に変更されています。



マガジンとフォアグリップは取り外し可能。マガジンは腰にも装着できます。
金属バレルになった事で真円度が高くなりディテールなどもカッチリとした物になりました。



ヘヴィマシンガンは手首のダボで接続するためポロリはありません。




肩軸のスイングはありませんが両手持ちも出来ます。






もちろんアームパンチギミックもあり前腕がスライドします。



メタルボルトは胴体と武器の一部に採用されています。
金属パーツは塗装がすぐ剥がれるので塗装後にわざと擦ったり引っ掻いたりして地金を出したりするのも良さそうです。




降着ポーズの再現ももちろん可能で足首を引き伸ばし膝のフレームを倒す事で





降着姿勢が再現可能。
曲げた膝部分も隙間が目立つような所もなく動作もスムーズです。



コクピットを開いた状態。



操縦桿パーツを取り付ければパイロットなしの状態も再現できます。




最後にHGUCとMGのガンダムとサイズ比較。
MGガンダムより一回り以上大きく実サイズはだいぶボリュームがあります。





以上バンダイ1/20 スコープドッグ メタルスペックVer.レビューでした。
こちらはノーマルのスコープドッグとして最初に発売された物なのでプロポーションの改修はされていないのですが
特別版となるメタルスペックVerはバンダイのキットでは珍しくアルミパーツやエッチングが採用され挑戦的な内容になっています。
もちろん大スケールを生かした細かいギミックの再現やボルト状のパーツをはめ込んで装甲を固定するボルトオンスナップなど
複雑ですが組んでいて面白いキットになっていました。
HG版ではギミックや作りがどうなるのか楽しみですね。

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