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ハセガワ 1/350 長門を作る その3

前回船体の接着や合わせ目処理をしたハセガワ1/350 長門。
今回は艦底色の塗装や甲板パーツなどの加工を色々進めていきます。

まずは船体に合わせて特に隙間などが無いのを確認した甲板パーツですが、
今回はボラードなどのパーツを一部カットしたりしないといけないので矢印部分のモールドや

甲板パーツの裏側から指示通り1.2mmのドリルで開口します。
この作業を忘れて接着してしまうと後々面倒なので必ず確認しておきます。

ボラードなどのモールドはニッパーで大まかにカットしてからヤスリで整えておきます。

続いてディテールアップセットを組み込むための加工です。
甲板パーツにある弾薬箱などのモールドをほとんど削り落とす必要があります。

どうせ木製甲板シートを貼るので弾薬箱などのモールドはニッパーなどで一気にカットしてしまえば良いのですが
矢印部分にある錨鎖導板のような0.2mmぐらい盛り上がった所の除去がどうにも面倒です。
手持ちの電動ツールのアルティマ7(レビュー)だと前後にスライドして先端工具のサイズも大きくどうにも合わなかったので

アルゴファイルの「SSRビット」というツールを買って使ってみました。


こちらはリューターに取り付けるマンドレールとカット済&粘着テープ付きのスポンジヤスリシートがセットされた物です。
ヤスリの番手は#400、#600、#800、#1000の4種類でした。

カット済みのスポンジヤスリは5mmで細部も磨きやすいです。

そのまま取り出して台紙を剥がしマンドレールに貼り付けてリューターなどに取り付けるだけで使えます。

スポンジヤスリなので当たりもソフトで細かい所もギリギリまで楽にヤスれます。
ただしっかり中心に貼らないと回転させた時ブレるのでそのあたりは注意が必要でした。
ヤスリの耐久度も十分でこの甲板や後で色々削り取る飛行甲板など細々としたヤスリがけが必要な部分に便利に使えそうです。

このような感じで殆どのモールドを除去します。
弾薬箱などは木製甲板シートを貼ってエッチングの弾薬箱を乗せるため、
ニッパー一発カットでカット面が多少えぐれても大丈夫です。

船首の他、中央と船尾部分の甲板にあるモールドの大部分を除去します。

続いて艦底色の塗装です。
合わせ目を処理した船体パーツですがまずはオキサイドレッドサフを吹き付け
小キズなどを確認し修正します。
加工中は両端にある薄い板(ビルジキール)を傷つけないよう注意します。

薄くなっているモールドは一通り彫り直したのでどこもクッキリしています。

艦底色ですが今回はグレーを「呉海軍工廠色」という明るめのグレーにするつもりなので
クレオスの艦底色をそのまま使うと暗いかなと思い、クレオス艦底色とタミヤのダルレッドを1:1で混ぜた物を吹き付けました。

一部は白を混ぜた物を薄く吹付け軽くムラをつけながら塗装しました。
後はしっかり乾燥させておきます。

続いて喫水線に沿ってマスキングをしますが、
長門は改装時にバルジが追加されているため船体横に段差がありその部分が膨らんでいます。
その一部がちょうど喫水線と被りそのままマスクするとフチが浮きそうな作りになっているので

段差部分を先に細いマスキングテープを使いしっかり段差部分まで密着させマスクしておきます。

後は喫水線に沿って一気にマスキングします。
マスキングテープは出来るだけ分割せず一気に貼った方が余計な段差や歪みなどが出ず綺麗に塗り分けられます。

続いてこちらの開口しておいた舷窓部分ですが
(画像は塗装前の物です)


武蔵などと同じくやはりエッチングでディテールアップしようと思い加工する事にしました。
セットに舷窓のエッチングは無いのでレインボー製の汎用パーツを使います。

このエッチングを貼り付けるため窓枠の庇を彫刻刀やナイフなどでちまちまとカットしていきます。
平面に近い部分は平刀、船首などアールがある部分の庇は彫刻刀の丸刀を使うと除去しやすいです。

後は軍艦雑記帳などの他資料も追加で購入しました。
今回追加したのは2冊でまずは定番の「スーパーイラストレーション長門」です。
こちらは船体や艤装などがスッキリとしたイラストの図面で描かれています。
当時のモノクロ写真だとどうしても形状がよく分からない事が多いのですが
このイラストならかなり分かりやすく製作に便利です。

本の他、1/500の図面などもセットされていました。
地味に空中線などの図も助かります。

後は「大日本帝國海軍の戦艦3D図鑑」という最近発売された物も買ってみました。
こちらは名前通り戦艦に特化した物で、フルカラーの精細な3DCGと組み合わせて各戦艦の特徴やスペック、戦歴や改装歴、
同型艦との比較などが詳しく書かれていて読み物としても面白いですし計画艦までフォローされています。
ボリュームもかなりの物ですし3Dプリンタで印刷出来る大和のデータやオリジナル動画などもありました。
どちらの本も作る際にはおすすめです。

とりあえず舷窓部分の庇のカットも終わったので次回はこちらのディテールアップなどをしつつ
飛行甲板の作業に入ろうと思います。
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執筆者:星丸
ガンプラやプラモデル、模型用ツール&マテリアルのレビューをしています。
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