■TOP

MGSD ウイングガンダムゼロ EW　レビュー

MGSDシリーズに新たにウイングガンダムゼロ EWが登場。
価格は4,950円です。

付属品はツインバスターライフル、シールド、サーベル刃2本のみとなります。

シール類はホイルシールは無く、マーキングシールのみです。

今回も一部のクリアパーツには細かいディテールが入っているリフレクションカットになっていました。

こちらはフレーム状態。
MGブランドという事もあり全身のフレームが細かく作られています。

フレームはダークグレーの他に明るいシルバーも使われています。
このシルバーの発色は素晴らしく、クリアパーツの裏側にも配置されているため良く光を拾うようになっていました。

装甲パーツを取り付けてMGSD ウイングガンダムゼロEWの完成です。
バルバトスやフリーダムに続いてMGSDでキット化されたウイングゼロ。
今回はEW版なので有機的なウイングが印象的で今回はシールドも付属しネオバード形態への変形も可能になっています。
またウイングの凝った展開ギミックや「ゼロシステム」発動状態をイメージする展開ギミックなども搭載されています。

プロポーションは先にキット化されているバルバトスやフリーダムと同じくSDではありますが頭身は高め。
ディテールはかなり細かく、SDなのもありギュッと凝縮されたような密度感があります。
また装甲の開所は適度に開口されフレームが見えるデザイン。
そのため成型色のシルバーなどが良いアクセントになっています。
また各所にクリアパーツが使われていますがシルバーのシールを使わなくても成型色の発色が良いため十分明るく見えます。
関節の作りはこれまでと変わらずポリキャップやABSは使われておらずKPSの関節となっていました。

機体の配色はもちろん細かく再現されています。
また各所のセンサー類もきっちりクリアパーツが使われていました。
特徴的なウイングも保持アームには複数の可動ポイントがあり、小羽根も全て動くのでかなり細かい表情付けが可能です。

頭部アップ。SDCS版のウイングガンダムゼロと比較しています。
対象年齢の違いもありますがアンテナなどは十分シャープです。
マスクの「へ」の字やダクトなどはきっちり開口されセンサー周りもただクリアパーツをはめ込むのではなく
周りにシルバーのフレームがある凝った造形です。
また瞳の内部などにもディテールが刻まれています。

カメラやツインアイ周りのディテール。
このおかげで立体感のある作りになっています。

胴体のアップ。サーチアイはクリアパーツでやはりシルバーのパーツの上に取り付ける方式。
背面のウイングアーム接続穴は太めの軸でしっかりした作り。
青単色の腰アーマーもシルバーのフレームが見える事で単調にならないのは良いですね。

レンズパーツ内部にもディテールがあり頭部同様密度感のある仕上がり。

コクピット部分は開閉可能。ただしパイロットフィギュアはありません。
胸部のマシンキャノンは差し替え無しで展開します。

サブウイングは画像のように展開可能。
展開部分の小羽根も細かく再現されています。
分割はモナカですが合わせ目は段落ちモールド化されています。
またサーベルももちろん取り外し可能。

そしてメインのウイングですがこちらも大胆な展開ギミックがあり
展開するとシルバーのフレームやクリアパーツなどが見える構造で
生物的な翼からメカニカルなパーツが現れるという面白い構造になっています。
また小羽根もスイングと回転軸があり全て細かい表情付けが可能です。

フレーム部分はクリアパーツがリフレクションカットのため複雑な表情となっています。

アームも複数の可動ポイントがあり自由度の高い作り。

肩アーマーは合わせ目の出ない作り。
もちろん黄色部分なども別パーツで再現されています。

腕部は前腕のセンサーにもクリアパーツが使われ赤い突起も可動します。
手首は指の付け根が可動するタイプ。

前腕にはロール軸あり。
また前腕の青い装甲を引き出す事で矢印の部分にツインバスターライフルを接続するジョイントが出てきます。

腰アーマーは裏打ちパーツあり。
股関節軸受けも可動し足が閉じやすくなっています。

脚部アップ。
シンプルな配色の脚部ですが装甲が細かく分割されSD体型に凝縮されているのもあり間延び感はありません。

膝を曲げると装甲が連動します。
また膝を深く曲げたい場合は脹脛の装甲を開く事で可動範囲が増やせます。

足裏もしっかり裏打ちパーツがありつま先なども可動するようになっていました。

可動範囲など。これまでのMGSD同様良く動く作りです。
肘は肩アーマーに干渉するぐらいまで曲がり、肩周りの自由度も高く腰はかなりスイングさせる事が可能。
地味に首の自由度も高いです。

腰を深く曲げてもフレームがあるので隙間がありません。

腰の横スイングも可能ですし肩は前方にかなり引き出す事が出来ます。

脚部は開脚、接地ともに十分で膝立ちなども可能です。

SDCS版との比較。
頭部の大きさはそこまで変わっていませんが首から下はかなりボリュームアップ。
もちろんウイングもギミックが詰まっているためボリュームがありかなり大型化しています。

武器を装備させて。
MG Ver.Kaなどと同じく今回はツインバスターライフルの他にシールドも付属しています。

ウイングを展開。
かなり大型化されギミックも詰まっているので重量もあるウイングですがアームが太いため今のところ十分保持出来ます。
スタンドですがバックパックに接続穴がありカバーを開ける事でアクションベースが使えます。
こちらも太い軸の方のジョイントを挿し込むため安定感は良好。

ウイングの自由度が高いため前方にも展開可能。
展開ギミックはスムーズに動きますしフレームが見応えあります。

ツインバスターライフルですがこちらは伸縮ギミックがあり好みで砲身を伸ばす事ができます。
もちろん合わせ目は段落ちモールドやディテール化されています。

ツインバスターライフルはかなり長いのですが手首の保持ダボの他、前腕にも接続するため安定した保持が可能。
手首だけだと不安なのでこの保持方法は良いですね。

武器やウイングが大きめに造形されている分スペースは取りますがかなりの迫力。
肩アーマー裏などにもフレームが入っていて隙のない作りです。

各種センサー類がクリアパーツ化されているのは良いですが、
アンテナ中央と瞳のクリアパーツの取り付けは注意が必要でした。
自分の物は額のクリアパーツが外れやすく、紛失しそうだったのでボンドで接着しています。

頭部の耳部分と肩アーマーを展開する事で「ゼロシステム発動」状態に。
差し替えなどもなくスムーズに展開できます。

もちろんツインバスターライフルも差し替え無しで再現。
物によっては両手で構えられない物も多いのですがこちらは肩スイングなどが優れているためしっかり両手で持つ事ができます。

ツインバスターライフルの接続ジョイントもスイングする作りなのでこの状態でもしっかり固定可能。

これだけウイングや武器などが大きくても遊びやすいのは良いですね。

シールドは前腕のジョイントにスライドしてロックするため干渉はしやすいですがポロポロ外れる事は無かったです。
先端のウイングなどは左右連動して収納できますしクリアパーツもしっかり使われています。

ビームサーベルはHGなどによくあるサイズの刃が付属。
カラーはクリアグリーンです。
こちらもグリップに保持ダボがあるため抜け落ちる事はありません。

続いて大気圏突入モードへの変形ギミックです。
わかりやすいようにウイングは一旦取り外していますがつけたままで変形は可能です。

まずは肩アーマーを広げ下に下げたら前腕を回転。
赤い突起をたたみます。

後はリアアーマーを下げ、サイドアーマーを後ろに回します。

後はウイングの形を調整し、アームを曲げてメインウイングを前方に回します。

後はつま先を伸ばして浮かせて飾れば「大気圏突入モード」の完成です。
シンプルな変形で特に複雑な作業は必要ありません。

前方のウイングを閉じるロックなどがないので少し位置合わせが面倒な部分はありますが
ウイングの保持力はあるので勝手に開いたりする事は無かったです。

続いて「ネオバード」形態への変形ギミックですが、こちらもウイングは取り外していますがつけたままで変形可能です。
まずは本体は大気圏突入モードの姿から

首を180度回転させておきます。

シールドの小さいウイングを展開し武器接続品を出したらツインバスターライフルを取り付けます。

後は背中部分にシールドを取り付けウイングの形を調整するだけです。

これで「ネオバード形態大気圏外モード」の完成です。
サブウイングを主翼にしてメインウイングで胴体を覆った形となり大気圏突入モードに近い印象になります。
スタンドジョイントはバックパックの物を使うのですがどうしてもこの形態だと支柱が干渉しやすくメインウイングが動いてしまったりする場合が多いです。

ウイングに包まれたような形状が特徴的でシールドが付いた事で
シンプルな変形ながらしっかり戦闘機らしいシルエットに変わっています。

上を向くようにすればスタンドも使いやすいのですが
出来ればネオバード形態用のスタンドジョイントも欲しかったですね。

続いて腹部にまわしていたメインウイングを展開させウイング位置を調整すれば
「ネオバード形態　大気圏内モード」の完成です。
鳥の翼を大きく広げたようなシルエットが印象的です。

メインウイングを展開してサブウイングの角度を調整するだけなので本体自体は特に変わりません。
どちらの変形もシンプルな形ですがMGSDはウイングが大きいためボリュームある形状になっています。

もちろんこの状態でもウイングの展開やバスターライフルの伸縮が可能。
好みで色々表情を付ける事が出来ます。

シンプルな分ロックなどはないですが十分保持可能。
シールドもバックパックとアーム部分のダボで固定する方式ですがアームなどを動かしてしまうと外れてしまうためそのあたりは少し気を使います。

様々なギミックがありかなり遊べる内容ですね。

同じMGSDのフリーダムガンダムやガンダムバルバトスとサイズ比較。
本体サイズは大体同じぐらいですがウイングが大きくギミックも詰まっているので一番ボリュームがあるように感じます。

MG ウイングガンダムゼロVer.Kaと。
ネオバード形態や耳の展開などMG Ver.Kaと同じようなギミックがあるのですが
シルバーのフレームが追加される事でより展開した時に大きく印象が変わるようになっていました。

以上MGSD ウイングガンダムゼロ EW　レビューでした。
今回のMGSDもMGの凝った作りをSDサイズに凝縮したような密度が魅力的で凝ったギミックが詰め込まれています。
またフレームには発色の良いシルバーが上手く使われていて装甲からチラッと見える事で良いアクセントになっていました。
ウイングの展開ですが生物的な印象のあるウイングにシルバーやクリアパーツが使われたフレームが見えるようになるため
一気に印象が変化するのが面白いですし細かく動きもつけられます。
ゼロシステム発動ギミックやネオバード形態への変形もあり、
ネオバード形態は2形態が再現可能でそれに大気圏突入モードなど様々な形態が楽しめますし
各所の展開ギミックはMGからさらに手が加えられたような印象です。
また武器の保持なども考えられていて素晴らしい内容のキットになっていました。

［広告］（プレミアムバンダイ）