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MG ゼータガンダム　Ver2.0　レビュー

Ver.kaも4月に発売予定という事で今回は2005年にキット化されたMG ゼータガンダムVer.2.0を組んでみました。
価格は5,390円です。

最初10年以上積んだキットがあるのでこちらを組もうと思ったのですが、パーツは変色していますし
ABSもギチギチになって変形ギミックがかなり厳しそうだったので再販時に買っておいた物を組んでいます。
旧版のMG Ex-Sもこんな感じで買い直してから組んだ覚えがあるので
ABSが多用されている場合調整が簡単なHGや比較的ギミックがシンプルなMGはともかく
複雑な変形ギミックがあるMGはあまり積まずに組んだ方が良さそうです。

付属品はビームライフル、シールド、ハイパーメガランチャーオプショングレネードパック×２、立ちポーズフィギュア２体、
それにビームサーベル２本と

ディスプレイベースが付属。
スタンドのアームはMG ガンダムMk-II Ver.2.0に対応した物も付属し
Mk-IIのディスプレイベースも接続できるようになっています。

シールは腕部や脚部の黄色やセンサー類を補うホイルシールと転写式のガンダムデカール、それにマーキングシールが付属。

最初期に発売されたMG ゼータガンダムですが2005年に新たにVer.2.0としてキット化。
脚部などに丸みのあった旧版からより直線的かつカッチリとしたプロポーションで立体化され
複雑なウェイブライダーへの変形も差し替え無しで再現されています。

プロポーションは脚が長くHGよりスラリとしたイメージです。
キットですが差し替え無しでの変形ギミックが内蔵されているため組み立ては結構複雑で
細かいヒンジなどの可動部位も多いです。
その分扱いにはどうしても気を使う所はありますが、大きい分RGよりは気楽かも。
関節はポリキャップとABSが併用されています。

キットの配色ですが成形色で大部分は再現されているものの、
肩、前腕、脚部の一部はシールでの再現となります。
ですがフライングアーマーなどもMGらしくしっかり色分けされそのままでも見栄えは良いです。

頭部アップ。Zガンダムらしい鋭い顔つき。
頬ダクトなども色分けされています。
アンテナは少し先が丸く感じますが変形ギミックがあるためこのぐらいの方が扱いやすいかも。

もちろんツインアイ周りはクリアパーツが使われています。
立ちポーズフィギュアですが整備クルーと女性型（説明書名称ではパイロットB）の2体が付属しています。

胴体は複雑な変形ギミックがありつつも可動などもしっかり取り入れられた作り。
背面はフライングアーマーで覆われています。
フライングアーマー上面の白いパーツもスイング可能な作りになっていました。

テールスタビライザーはもちろん跳ね上げ可能。
内部のモールドも細かいです。

フライングアーマーは多数の可動ポイントがあるフレームで繋がれています。
このアーマーにはBJがありテールスタビライザー基部に繋ぐ事できっちり固定する事ができるようになっています。
またフライングアーマーは前後分割で合わせ目あり。

フライングアーマーは小羽の展開の他、基部を大きく引き出す事も可能。
大きく広げた場合スタビライザー基部接続用BJが引っ込むようになっています。

胸部コクピットはもちろん開閉可能。

肩アーマーのスラスターは別パーツ化されていますがスリットモールドの黄色はシールです。
前腕のジョイントにはビームライフルを装着可能。

腕部は合わせ目のでない分割です。
手首は今となっては古めのMGなため指の付け根が可動するタイプ。
一応武器保持用のダボはありあｍす。

もちろんグレネードのハッチは開閉可能。
オプショングレネードパックも装着可能でこのパーツは内部の弾頭も再現されています。

サイドアーマーのサーベルグリップ収納ギミックも再現されていました。

アーマー裏にもディテールあり。
リアアーマー後ろのノズルも全て別パーツですが赤一色なので気になる場合は塗装が必要です。

脚部も色々スライドギミックがあったりしますが合わせ目は出ません。
一部のモールドの黄色はシールですがスラスター部分は開口されていてフィン状のディテールもあり精密な仕上がり。

足裏は肉抜きが無くつま先も可動します。

可動範囲など。
複雑な変形ギミックがありますが意外と動く印象。
肘は肩に干渉するまで曲がりますし腰もある程度スイング出来ます。

腰はさほど回転はできないものの、左右スイングも可能。
肩は前方にスイング可能な作りですが跳ね上げる事はできません。

脚部は接地こそさほど良くないのですが膝や股関節の自由度は高いです。

武器を装備させて。
武装はハイパーメガランチャー含め一通り付属しています。

カタパルトを模したベースは裏側にグレネードのマガジンやスタンドジョイントを収納可能。

普通に立たせられる他、アームを起こす事で浮かせるスタンドとして使用可能です。

スタンドは股関節に接続するタイプで前後にスイング可能なものの
左右に傾けたりロールする事は出来ません。

ビームライフルは伸縮とグリップ＆センサーの収納が可能な作り。
Eパックも取り外し可能です。
合わせ目は大部分が段落ちモールド化されていますがEパックやグリップ周りなど一部出る所もあります。

後ろ側にも長さがあるデザインなので少し構え辛いのですが手首に保持ダボがあるのでそこまでポロリする訳ではありません。
ただ最近のMGのようにガッチリ固定できるタイプではなく浅いダボなので外れる時は外れます。

シールドは前腕にそのまま取り付けます。
基部で回転も可能で伸縮ギミックも搭載されています。

ビームサーベルはサイドアーマーからそのまま取り外して持たせる事ができます。
こちらもダボで固定するため抜け落ちる事は少ないです。

一応ライフルの銃口にもサーベルを取り付ける事はできました。

グレネードパックを装備して。
意外と動かせる印象なのですが、どうしても変形の関係で繊細な所が多く
フライングアーマーのアームや肩、股関節など力をかけ過ぎると不味そうな所も多いので動かす時は気をつける必要があります。

ハイパーメガランチャーももちろんグリップなどの展開と砲身の引き伸ばしが可能。
合わせ目は段落ちモールド加工されています。

身長を超える長さでMGサイズという事もありかなり大きな武装となっています。

こちらもデザイン的に腕や肩に干渉しやすく取り回しはいまいちですが両手持ちは十分可能です。

続いてウェイブライダーへの変形ギミックです。
まずはアンテナをたたみ、胸部を跳ね上げると同時に頭部を下げて胴体内に収納。
腹部を閉じます。

腰アーマーの前後部分にあるロックを外し股関節を開きます。
そのまま開いた股関節をリアアーマーのダボピンにはめ込みます。
ここには上半身とのロックもあるのでそちらに接続し、フロントアーマーを奥に入れるように畳みます。

後は肩のフレームを内側に入れ腕部を収納。
フライングアーマーはフレームを展開し

ぐるっと回しつつ正面側に回しウイングを展開。

フライングアーマーはウイングを引き出すとロックピンが出てくるのでシールドを取り付けつつ
シールドとフライングアーマーのロックピンを接続。
サイドアーマーは180度回転させ基部のロックピンを胴体のフレームと繋ぎます。

後は脚部をスライドさせ膝をクランク状に曲げ、足首を畳むのですが
膝はZのように深く曲がるようになっていてフレームが連動しつつコンパクトにまとまるようになっています。

後はライフルを取り付けてウェイブライダーの完成です。

差し替え無しの変形ですが十分まとまっていて各所にロックがあり保持力なども考えられています。
もちろんこちらの形態でもスタンドが使えますがある程度上を向いた角度になるため自由度はやはり低め。

複雑な変形でフレームの連動があったりロックピンがせり出してきたりするためどうしても気を使う部分はあります。
膝は見た目以上に複雑な作りで気をつけないとしっかり折りたたまれなかったりして無理がかかるなど繊細な所はあります。

複雑ではあるものの、各所の固定はしっかりしていてカチっと決まるのは凄いです。

もちろん下部にハイパーメガランチャーを取り付ける事も可能になっていました。

HGUC（GEP版）のゼータガンダムと画像サイズを合わせて比較。
脚部などが目立ちますが全体的にMG版の方がスマートなプロポーションになっています。

塗装してしまっていますがMG ガンダムMk-II Ver.2.0と並べて。
機体サイズはいつも通り平均的な18mサイズのMSよりやや大きめです。

以上MG ゼータガンダム　Ver.2.0　レビューでした。
今となっては昔のキットとなりますがVer2という事もありシャープに立体化されています。
複雑な変形ギミックがあるのでどうしても気を使う所はあるのですが
可動などもそこまで損なわれてはいませんしMS形態もウェイブライダーもプラプラするような所はなくカチっと決まるのは素晴らしいです。
これでも十分完成度は高いキットだと思うのですがVer.Kaはどのように進化するのか楽しみですね。

(プレミアムバンダイ)