HG ドラグナー2　リフター2装備タイプ　レビュー【機甲戦記ドラグナー】　

HGで展開されているドラグナーシリーズ。
今回新たにHG ドラグナー２　リフター２装備タイプが発売されました。
価格は4,180円でプレミアムバンダイでの受注品となります。
プレバン品ですがパッケージはフルカラーで説明書には軽い機体説明などもあります。

付属品はハンドレールガン、右銃持ち手、リフターパーツ一式のみとなります。
・ランナーについてはこちら

シール類はバイザー内部に貼るホイルシールと「２」のマークを再現するプラスチックシールが付属。

フレームはD-1の物が流用されていますが一部新規の部分もあり余剰パーツがいくつかあります。

今回も全身のフレームが再現され、バックパック内部のフレームも再現されていました。
基本的にはD-1の流用なのですが

膝下のスネ周りのパーツが一部新規パーツとなっていて少し短くなっていました。

装甲を取り付けた姿。
「機甲戦記ドラグナー」より他のD兵器と共にギガノス軍が開発し
地球連合軍にもたらされた後はタップ・オセアノが乗り込む事となるMA「ドラグナー２」。
３機のドラグナーの中では長距離砲撃と後方支援を担当するという設定の機体で
背面には巨大な「280mmレールキャノン」が装備されているのが大きな特徴となります。
今回はリフターありと無しの換装が可能なのでまずはリフター無しの状態から紹介します。

スタイルはD-1と比べるとやや脚が短くなっていて上半身のボリュームもあるためかなりがっしりとした印象。
リフター無しの場合、バックパックのサイド部分には「75mm2連装自動砲」が装備されます。
キットの作りですがフレームはほぼD-1の流用でアーマーの装着方法などもほぼ共通です。
そのため可動部の構造も変わらず関節は全てKPSの組み合わせとなっていました。

D-1とD-3がホワイトメインのカラーリングだったのに対し、
こちらはパープルメインのカラーです。
機体の配色は成型色でほぼ再現され、75mm2連装自動砲のサイドにある「２」のマークはプラスチックシールでの再現。
脚部などのラインはパーツ分割で再現され、そのままでも再現度は十分です。

頭部アップ。各所のアップはベースキットのドラグナー１と比較しながら進めていきます。
頭部ですが形状は別物でバイザータイプのデザインなのが特徴的。
額のマークや顎部分はしっかり別パーツ化されバイザーは明るいクリアグリーンのパーツで成形され
奥にシールを貼る方式です。分割も凝っていて合わせ目は出ません。

シールを貼らなくてもディテール自体はあります。

胴体のアップ。大まかなシルエットは似ていますがやはりドラグナー１とは別物で
胸部の形状は少し地味め。レーザーソードは装備されていませんが腰の装甲は大型化されています。

首部分はダブルボールジョイント。

バックパックは丸形でかなり大きめのデザイン。

バックパックの装甲は段落ちモールド化され下部に3mm穴がありこちらでもスタンドが使用可能。
バックパックのノズル部分は中央を黒などで塗装する必要がありますし
角形のノズルは若干のっぺりとしている印象。
また下部クレーンのギミックは省略されています。

「75mm2連装自動砲」こちらは基部で回転と砲身のスイングが可能。
砲身は開口され合わせ目も出ません。
また「２」のマークはプラスチックシールでシャープに再現する事が出来ます。

「280mmレールキャノン」
こちらはスリットに沿って砲身のスイングが可能。

砲口は別パーツ化され内部にもディテールがありますが砲身はモナカで一部合わせ目あり。

肩アーマーはドラグナー１と比べるとシンプルなデザイン。

前腕もややシンプルになっていますがスペアマガジンが片側２本装備されているのは変わらず。
手首も共通で根本でスイング可能ですが平手はありません。

股関節は軸部分が下側に若干スライドする作り。
アーマー裏側にディテールは無いですがフレーム部分は細かく造形されています。

脚部アップ。
大まかな形状は似ていますが膝下部分が少し短くなっています。
特徴的なラインは１本になりダクト周りの形状も変わっていました。

ダクト部分も細かいディテールあり。
足裏は肉抜きが無くつま先が独立可動します。

可動範囲など。首や腰はBJでスイング幅も大きめ。
肘も十分曲がりますし腕も水平に近いぐらいまで上げられます。

肩はBJと引き出し軸で前後スイングが可能。
腰は横方向にも動かせます。

下半身ですが股関節周りは柔軟で膝も干渉するまで曲げられます。
接地自体は普通ぐらいですが、つま先がロール可能でぴったり接地しているように見せられる作り。

リフター無し状態でHG ドラグナー１やHG ドラグナー３とサイズ比較。
脚が短くなっているため、頭頂高自体はドラグナー１より低くなっているのですが
バックパックのボリュームがあるためそこまで小さい印象はありません。

武器を装備させて。
手持ち武器はシンプルでハンドレールガンのみとなります。

ディテールアレンジは控えめでスッキリとした作り。
合わせ目の大部分は段落ちモールド化されレールキャノンぐらいしか気になりません。

「88mmハンドレールガンLPS7型」
D１の物と比べると大きめなデザイン。
マガジン部分は可動し取り外しも可能な他、サブグリップも可動します。

もちろん可動域に余裕があるため両手持ちも楽にこなせます。
手首軸が可動しますしグリップ自体も長いのでポーズの幅も広めでした。

「280mmレールキャノン」や「75mm2連装自動砲」は保持力があり垂れ下がるような事はありません。
自由度も高いですがレールキャノンは回転のみで「ハ」の字に開くような事は出来ません。

フレームがほぼ共通なので動かした印象も同じですが
自分の物はやや肩関節や手首が外れやすく感じました。
保持に困る訳ではないですが気になる場合は少し調整する必要があるかも。

「迫兵戦用アサルトナイフ」
こちらはドラグナー１と共通の物で脹脛に収納されています。

HGですが刃先なども十分シャープ。
そのままでも十分格好良いです。

続いてリフター２装備タイプへの換装ですが、換装自体は簡単で
バックパックサイドの自動砲を外しリフターパーツを組み付けるだけです。

これで「ドラグナー２リフター２装備タイプ」の完成です。
リフター２を取り付ける事で大気圏内でも飛行可能になった姿です。
他のリフターよりかなり迫力ある造形で両サイドには巨大なエンジンとミサイルポッドがあるのが特徴的です。

D-1とD-3はリフターを取り付ける際、首元までリフターユニットで覆う事になりますが、
こちらはバックパックの両端にのみ取り付ける形式。
ただエンジンもウイングも巨大で迫力があります。
またリフター2のウイングの赤ラインなども成型色で再現され、こちらも色分けはしっかりしていました。
かなり背面パーツが重くなりますが、今のところ十分自立は可能です。

ウイングを畳む事で駐機状態の再現も可能。
通常の状態ではかなり幅を取りますがこれならいくらか飾りやすくなります。

エンジンユニットはタービンブレードのようなパーツも別パーツで再現。
後方のノズルのグレーも色分けされていますが、中央部分はややのっぺりしているのでディテールアップすると良さそうな部分です。

ミサイルポッドは後端部に若干合わせ目あり。
特にギミックはありませんが大型で迫力あります。

ウイング部分は軽くディテールが入っていて赤い部分も別パーツ。

翼を折りたたむ場合は矢印部分を引き伸ばしてから曲げます。

リフター装備状態でドラグナー１やドラグナー３との比較。
リフターもドラグナー２が一番ボリュームがありエンジンユニットの存在感が際立ちます。

リフター2は回転可能なため、垂直離陸時の姿なども再現可能。

かなり大型のウイングですが基部にカチっとハマるため垂れ下がるような事はありませんでした。

エンジンユニットは巨大ですが十分なスペースがあり可動の妨げになるような事は無いですし
この状態でも十分動かしやすいです。

ただどうしても背面が重く、組んだばかりの状態でも腰のポリボール部分が重さに負けやすく
仰け反ってしまう事が結構あります。
気になる場合はリフター側のスタンド穴を使うといくらか緩和されますが、経年でこのあたりは調整が必要になりそうです。

パープルの色味も落ち着いていて安っぽく感じません。

これでD兵器が揃いました。
接近戦、中・遠距離戦、電子戦というコンセプトの機体がそれぞれ一目で分かるのはやはり良いですね。

もちろんディテールやプロポーションのバランスも合わせられているため並べても良く合いますし違和感もありません。

３機並べて飾ると満足感がありますが
D-1カスタムやD-2カスタム、それにファルゲンなどの敵MAもキット化して欲しくなります。

最後にHGUCガンダムとキットサイズの比較。
頭頂高は16.8mとそこまで大きい機体ではないのですが
リフターやバックパックのボリュームが凄まじいです。

以上HG ドラグナー2リフター2装備タイプ　レビューでした。
キットはHGながらフレームまで細かく再現されています。
フレーム自体はD-1の流用ですが脚の一部などが新規で頭頂高の差が再現されていますしスタイルや色分けも良好です。
頭頂高自体はドラグナー１より低いのですがバックパックやリフター周りのボリュームがあり迫力のある姿が格好良いです。
また今回でやっと3機が揃ったので満足感もあり、並べて飾るのも楽しいキットでした。
これだけで終わらず是非他のMAもキット化していって欲しいですね。

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