■TOP

HG　シグーディープアームズ　レビュー

ガンダムSEED MSVからHGでキット化されているシグーディープアームズ。
今回は以前再販された物を組みましたが初版は2004年に発売されたキットとなります。
価格は1,650円です。

付属品はレーザー重斬刀とビームエフェクトのみとなります。

シール類はモノアイ周りと股間部分、それにアンクルアーマーのブルーを補うホイルシールと
ザフトやシホ・ハーネンフースのパーソナルマークとナンバーが印刷されたマーキングシールが付属します。

余剰パーツですが同年に発売されたHG モビルシグーのランナーが流用されているため
武器や一部のアーマーなどが余剰となりますがシグーとしては組めません。

SEED MSVよりキット化されているシグーディープアームズ。パイロットはシホ・ハーネンフースです。
こちらの機体はビーム兵器の実証テスト機となっていて初期型の巨大なビームユニットが装着されているのが大きな特徴となります。
ビームユニットは10メートルを超えるサイズになってしまっているためパワーユニットや冷却系ユニットが高出力型に換装されています。
キットの方も目立つ頭部フィンや「試製指向性熱エネルギー砲」がしっかり立体化され巨大なビーム砲が装着された独特のシルエットを再現しています。

細身のシグーに無骨なバックパックやビーム砲が装備されている姿が格好良くMSVらしい雰囲気に仕上がっています。
キットの作りですが初期SEED HG準拠の構造となっているためスイングギミックなどの少ないシンプルな作りです。
使われているポリキャップもPC-123プラスですしABSやKPSも使われていない構造なのも変わっていません。

機体の配色ですが各所の黄色部分なども別パーツ化されていますし意外と再現度は高いのですが
シールでは補えない部分もそれなりにあり、試製指向性熱エネルギー砲や各所のダクトやバーニア周り、
それにバックパックの細かい配色などは塗装で再現する必要があります。

バックパックを取り外した姿。
シグーベースなので細身ですが特徴的なトサカや長いリアアーマーなどが印象的です。
またレーザー重斬刀は腰に装着する事ができます。

頭部アップ。ジンなどと同じく後頭部には大きなトサカがありますが
ディープアームズの場合強化型統合センサーを内装するため増設＆大型化され額にも鋭いアンテナがあります。
モノアイはシールでの再現となり可動ギミックなどはありません。

モノアイ周りのブラックもシールで補う方式。
モノアイのディテールなども特にありませんでした。

胴体は胸ダクトのイエローやライトブルー部分なども色分けされていますが股間部分の小さいモールドのライトブルーはシールでの再現となります。
バックパック接続ジョイントは独特な形状で新しいキットのような互換性はありません。

サイドアーマーですが左右非対称の形状で左側に重斬刀を装備します。
パイプのようなモールドはライトブルーなので塗装が必要です。

試製指向性熱エネルギー砲はバックパックから伸びるアームで接続されています。
このアームはポリキャップ接続で若干前後方向と上下にスイング可能。
ただこのアームはグレー2色で塗り分ける必要があります。

バックパックはコンポーネントバックパックとなっていて
増設パワーユニットや強化冷却システムが搭載されています。
バーニアなどは別パーツ化されていますが細かい塗り分けが必要です。

試製指向性熱エネルギー砲は色々むき出しになっているような無骨なデザインが印象的。
砲身はモナカ分割で合わせ目が出ますが砲口部分はしっかり別パーツ化されています。
黄色部分なども色分けされているものの、ダクト内部などは塗装が必要ですし
巨大な砲身部分も2色で塗り分ける必要があります。

砲口はしっかり開口されています。
後端部のスラスターはポリキャップによりスイング可能です。

このビーム砲自体も回転可能な他、BJ接続なのである程度左右に振る事が出来ます。

肩アーマーはフィンの無いシンプルな形状。
前後分割なので合わせ目が出ます。

腕部は特に変更なくこちらのキットでは使いませんが前腕には武装の接続ジョイントあり。
前腕もシンプルな分割で中央に合わせ目が出ます。

股関節部分はBJでスタンド穴などはなし。
リアアーマーが長いデザインですが裏面にモールドはありません。

脚部は昔のキットという事もあり最近のキットと比べると太腿がかなり小さめのバランス。
足首などはシャープなデザインで膝周りなども色分けされていますが足の甲の一部はシールでの再現となります。
また太腿、脛ともに左右分割で中央に合わせ目が出ます。

足裏は蓋パーツがあるため肉抜きはありません。
通常のシグーとの比較はシグーをレビューする際に追記しておこうと思います。

可動範囲など。無印SEED系の作りのため構造はかなりシンプルです。
肘は90度ほどしか曲がりませんし、腰は回転できるものの前後スイングは気持ち程度。
首はBJ接続です。

肩も普通の棒軸のためスイングギミックなどはありません。

下半身は意外と良く動く印象で開脚や接地はなかなか良好。
膝も90度以上曲がりますが太腿が小さいので膝立ちなどは厳し目。
フロントアーマーは切り離せば一応独立可動できる構造ですがストッパーが無いので
切り離す場合はプラ材を貼り付けてストッパーを作ったり真鍮線を通したりするなどの加工が必要になると思います。

武器は試製指向性熱エネルギー砲とレーザー重斬刀のみというシンプルな機体です。

スタンド穴などは無いため浮かせる場合はクリップなどが必要となります。
リマスター版のキットではないので追加のスタンドが使えるようになるアタッチメントなどもありません。

「JDP8-MSY0270　試製指向性熱エネルギー砲」
大型なもののそこまで重量は無くポリキャップによりスムーズに可動し様々な角度で構える事が出来ます。

腕周りはどうしても干渉しやすくなる部分はありますが回転させたりスイングさせる事で十分逃がす事ができるのでさほど邪魔には感じません。

「NOL-Y94 レーザー重斬刀」
こちらは地球連動から奪い取った技術データを基に開発されたという設定で
シュベルトゲベールのような片刃のビーム刃が特徴的。
ビーム刃はもちろんクリアパーツです。

グリップの長さが短く片手持ちとなりますがグリップを奥までしっかり手首に挿し込む事で安定した保持が可能。
こちらも重さに負けるような事はありませんでした。

ポーズを付けたりしているとシグーを乗せるSFSのグゥルも欲しくなります。

余剰パーツで重突撃機銃やシールド無しのバルカンなども組めるので一応そちらを装備する事もできます。

右手の銃持ち手も余剰パーツにあるのでこうして遊べるのは良いですね。

HGCE ストライクやHG アストレイレッドフレームとサイズ比較。
初期のHGなぶんやはりHGCE系と比べると小さめなのですが、ビーム砲のボリュームや高さがあるためそこまで大きさに差があるようには感じません。
もちろんレッドフレームと組み合わせても違和感はないと思います。

以上HG シグーディープアームズ　レビューでした。
シグーを改造した機体となっていますが試製指向性熱エネルギー砲の存在感が抜群で
無骨なシルエットやデザインがMSVらしい雰囲気で格好良くまとまっています。
無印SEED HGなので可動などは凝った作りではないものの、下半身などは意外と動かしやすく
試製指向性熱エネルギー砲もスムーズに動きなかなか遊べる機体となっていますし
独特の武装も組んでいて楽しいキットでした。

［広告］ (プレミアムバンダイ)