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HG ガンダムザガン　レビュー【機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズウルズハント】　

モンキーロディに続き、鉄血のオルフェンズウルズハントから新たにキット化されたガンダムザガン。
価格は3,080円です。

付属品は平手のみとなります。
・ランナーについてはこちら

シール類ですがツインアイと額部分、それに胸部のイシュー家の紋章を補うホイルシールが付属します。

余剰パーツはガンダムフレーム４のランナーが流用されているのですが
新造されている所も多く、フレームパーツの多くが余ります。

まずはフレーム状態。
こちらはガンダムフレーム４のランナーが使われていますが広い肩幅や太い腕部などを再現するため新造部分も多いです。
これまでのガンダムフレームはどちらかというとスマートな印象でしたがザガンのフレームは上半身がかなりマッシブです。

そしてザガンの胴体フレームも新造されています。
これまでのガンダムフレームは胸部のリアクターパーツを腰のフレームで挟み込むような形になっていて、
そのままだと挟み込み部分が緩みやすかったのですが今回は腰のフレームは穴部分で分割されず
太い軸を通す形となっていて保持力が一気に改善されています。

また肩のジョイントもポリキャップではなくKPS製のジョイントに変わりました。
ポリキャップであった上下スイングギミックは無くなっているのですが

関節構造が変わり、矢印の２箇所が大径のBJで接続されある程度上下や前後方向にスイングできるようになっています。

フレームのダボ穴などは共通規格で胸フレームをレクスなど専用設計となっている物を除き、他のガンダムフレームに使う事は出来ますが
肩はポリキャップを使う事になり、そのあたりの保持力はそのままなので同型のKPSジョイントが欲しくなります。

参考用にこちらはノーマルのフレームパーツ。
こちらのフレームだと腰のフレームが開いて胸部周りの保持力が落ちたり
肩のポリキャップが重さに負けて垂れ下がる事がよくありました。

端白星のフレームと比較。
上半身のプロポーションがかなり変わっているのがわかります。

胸部などのフレームは新造されましたがリアクターやシリンダーの造形などはほぼ同じです。

腕部のフレームはかなり太くなり長さも増しています。

脚部も脛部分のフレームが新造されボリュームアップしていました。

装甲を取り付けてガンダムザガンの完成。
「鉄血のオルフェンズウルズハント」に登場する機体です。
初代セブンスターズのひとり、アルゾナ・イシューが搭乗していたとされるMSで劇中では「ロンド・ブロン」が搭乗します。
ガンダムフレームの機体の中でも特徴的なシルエットの機体で
上半身がかなりマッシブなデザインかつ巨大な「シールドプライヤーユニット」を装備しているのが大きな特徴となります。

巨大なシールドプライヤーユニットは太いアームを介して腰に装着されています。
また射撃武器や手持ち武器は無く、このシールドプライヤーユニットと回転する拳「スクリューフィスト」で殴るという偏った攻撃方法も印象的。
シールドプライヤーユニットや腕部はかなり大きめに造形され迫力のあるスタイルです。
関節はKPSとPC-002の組み合わせですが、肩などはKPSのみの構造になりポリキャップ部分は通常のガンダムフレーム4より減っていました。

機体のカラーリングですが成型色で大体再現されています。
メインカラーはダークブルーで暗い色味ですが一部のホワイトやイエローがアクセントになっています。
額などの細かい色分けはシールですが他はシールドプライヤーユニットなどにある◯ディテールの一部をグレーで塗装したりするぐらいで良さそうです。

シールドプライヤーユニットを外した姿。
ガンダムフレームの機体の中ではかなり重装甲な印象です。

頭部アップ。
丸みのあるヘルメットに大きいアンテナが装着されています。
額部分はモールドがありますが色分けはされておらずシールか塗装で再現する必要がありますが
合わせ目は出ない分割です。

ツインアイはモールドでも再現されています。

胴体のアップ。
胴体装甲の厚みを感じさせるデザインで胸部やフロントアーマーのレッド部分なども別パーツで再現されています。

またリアアーマーもかなりの大きさと厚みがあります。

シールドプライヤーユニットを支えるアームは太い軸が使われ基部で回転やスイングなどが可能。
シールド付け根もBJで微調整が利きます。

またアーム部分も大きくスイングさせる事が可能で自由度は高いです。

胸部フレームは新造されていますがジョイントは鉄血系ガンダムフレーム共通の幅となっていて
様々な鉄血系ガンダムのパックを流用可能。

肩アーマーは前側のみ追加のプレートが取り付けられています。
このプレートは軽くスイング可能。

腕部も普通のガンダムより一回り以上巨大で手首も大きめ。
平手も付属しディテールも細かいです。
また合わせ目も出ない分割です。

腰アーマーはHGでは珍しく裏打ちパーツあり。
股関節軸は前後にスイング出来ます。

巨大なリアアーマーも裏打ちがあり見栄えが良いです。

脚部は鉄血系ガンダムフレームらしい太腿が短めで脛が長いデザイン。
ですが全体的に装甲が厚くがっしりとした印象です。

足裏は肉抜きが無くつま先も可動します。

可動範囲など。
腰のスイング幅は良好で肩もかなり上に上げられますし肘も良く曲がります。

肩はダブルBJでスイング幅も良好。
首なども襟がBJで可動するようになっていて干渉はしやすいですが意外と動かしやすいです。

脚部も接地などは完璧で膝も深く曲がり全体的に良く動く作りでした。

手持ち武器は無く武装などは付属しません。

股関節に3mm軸がありスタンドが色々使えます。
ただ結構重量がある機体で、軸が緩いとクルッと回ってしまい危ないので一応気をつけたほうが良いかも。

またシールドプライヤーユニットや肩は保持力がありますがパーツが長く、
テコの原理で基部などに負荷がかかりやすいので動かす時はしっかり動かす部分の根本を押さえながら動かしたほうが安全です。

アームは自由度があり、前方にシールドを構えるようにする事も可能です。

また先端のクロー＆アームは差し替え無しで展開可能。

クロー部分は大きく開きますし迫力のある造形です。

グリグリと動きポーズも付けやすく合わせ目はディテール化されているため見栄えも良いです。

高速回転するマニピュレーターで殴る「スクリューフィスト」
拳はしっかりした握り手が付属しますが武器持ち手などはないので何か武器を流用したりする事は出来ません。

手持ち武器などは無いので高速回転している手首を再現したエフェクトでもあると嬉しかったですね。

HGグレイズとの組み合わせ。
かなり機体のボリュームがあり威圧感があります。

アームの保持力は十分で軽い機体ならギリギリではありますが掴んで保持する事もできました。

端白星第2形態と組み合わせて。
結構動かしましたが胸部や肩などの保持力は良好で通常のガンダムフレームよりぐっと扱いやすくなった気がします。
腰と背骨のフレームはこれまでと変わらずポリボール接続なので少し抜けやすく感じましたがシールドプライヤーユニットは腰に装着されるためさほど気になりません。
ただ股関節はポリキャップが使われている従来の方式で、滑る背景に脚を開いた状態でポーズを付けたりするとそのまま股関節が開いていく事が結構あります。

シールドプライヤーのアーム部分の保持力については
多少個体差もあると思いますが、殆どの部分は緩さは感じず十分な保持力がありました。
ただしばらく動かしていると腰の付け根の回転軸の片側がちょっと緩くなったので場合によっては調整が必要になるかも。

HG 端白星第２形態やHG モンキークラブロディとサイズ比較。
全体的にボリュームがあり、シールドプライヤーユニットがあるため横幅もかなりのものです。

HGグレイズや体型が特徴的なHG ガンダムグシオンと比較。
体型はマッシブですがグシオンほど丸っこい訳ではなく装甲もエッジが立っています。

以上HG ガンダムザガン　レビューでした。
マッシブな機体に巨大なシールドプライヤーユニットが装備され、手持ち武装などはなく
スクリューフィストとシールドプライヤーユニットで戦うというピーキーな機体ですが全体的にボリュームがある機体で
厚みのある装甲は頑強さを感じさせますしシールドプライヤーユニットも差し替え無しで展開しアームの自由度も高く動かすのが楽しいキットです。
またガンダムフレーム4が使われているのですが、弱点だった胸部や肩の保持力が改善されていてぐっと扱いやすくなりました。
これから鉄血系のガンダムを出す際は是非このタイプにして欲しいですね。

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