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HGUC バウ レビュー

HGUCでキット化されている分離&変形ギミックが特徴的なバウ。
今回は以前再販された物を組んでいますがキットの初版は2000年でNo.015というHGUCとしてはだいぶ初期のキットです。
価格は1,320円となります。

付属品はビーム・ライフル、シールド、右銃持ち手、ビーム・サーベル1本のみで余剰パーツはありません。
・ランナーについてはこちら

シール類ですがモノアイ部分を補うホイルシールと腰アーマーの「龍飛」と書かれたマークを補うマーキングシールが付属します。


「機動戦士ガンダムZZ」よりHGUCでキット化されたネオ・ジオンの可変MSであるバウ。
今回紹介するのはグレミー・トトなどが乗っていた最初に登場するオレンジのバウとなります。
Z系の機体を参考に開発したとありネオ・ジオンの機体ながらZガンダムのようなシャープかつヒロイックなデザインなのが特徴的です。
HGUCシリーズ初期のキットではありますが、分離&変形ギミックもしっかり再現されています。


後発のRE版と比べるとスタイルは細身で軽快さのあるプロポーションでまとめられています。
キットの作りですが基本的にポリキャップ中心の関節ではあるものの、一部の可動部にABSも使われていました。
また古いキットなので分割はシンプル。
合わせ目も今のキットと異なり正面の目立つ部分に出る所がそれなりにあります。


キットのカラーリングですが意外とパーツ分割で再現はされているものの、
細かいダクトやスラスター名部、アーマー裏のグレー、細かいイエロー部分などを塗装で補う必要があります。
シールはモノアイのみなので足りない部分は全て塗装が必要です。
胸部やシールドのレリーフなども色分けはされていませんが一応凸ディテールやモールドで再現はされています。




頭部アップ。頭頂部のアンテナがかなり長いデザインで下部のパイプなどは別パーツで再現されています。
ヘルメットは左右分割のため中央に合わせ目が出ます。

モノアイはシールで再現する方式。
モノアイのディテールはありません。


胴体のアップ。Zガンダムのようなシャープな胸部デザインが特徴です。
変形ギミックの兼ね合いでREと異なり腰の回転はオミットされています。
また胸部&腰部周りの黄色やダクト内部のブラックなどが足りないので細かい塗装が必要となります。


バックパックはバーニア周りも立体的に再現されていますが合わせ目が出ますし
バーニア内部なども塗装が必要です。


フレキシブル・ウイング・バインダーは変形の兼ね合いもありスイング&回転が可能。
多少ディテールも入っていますが裏面には一部肉抜きがあります。


肩アーマーのアップ。
こちらも一部合わせ目あり。裏面のグレーは塗装が必要です。


腕部アップ。
前腕のサーベルやグレネードランチャーのギミックは省略されています。
また前腕のダクトなどは黄色&黒色で塗装する必要がありますがディテールは甘め。

股関節は3軸関節なので広い可動範囲があります。
アーマー裏は特に裏打ちなどはないのですがバーニアなどはしっかり再現。
ただサイドアーマー部分のポリキャップはむき出しになります。




Zガンダムのようなシルエットの脚部。
各スラスターはシンプルな造形で色分けもされていないため塗装が必要です。
また膝下のパーツは左右分割のため合わせ目は中央に出ます。

足裏は軽くディテールが入っていますが肉抜きも多めでした。


可動範囲ですが腰が固定で頭部はBJで動きます。
腕部はそれなりに上げられますが肘は90度弱で肩を跳ね上げたり前方にスイングさせたりは出来ません。


下半身は股関節周りは良く動き膝は90度ほど曲がります。
足首も作り自体は良く接地できる構造なのですが、装甲が干渉するためあまり横に曲げる事が出来ません。

武器を装備させて。
今回はビーム・ライフルとシールドが付属します。


古いキットなのでスタンド穴などはありません。
なので浮かせたい場合はクリップなどを使う必要があり今のキットと比べると若干面倒な部分はあります。



ビーム・ライフルはグレー単色でモナカ分割のため合わせ目が出ます。
最近のキットはほぼ銃口が別パーツ化されていますがこちらはそういった事もなく
パイプの赤などは塗装が必要です。


ただ右手のみですが銃持ち手がありトリガーに指がかかる造形なのは良いですね。
とは言え固定ダボは無いのでがっちり固定できる訳ではありません。



シールドはグレーの単色成形。
5門のメガ粒子砲やレリーフは塗装で再現する必要があります。

前腕に直接取り付ける方式でBJなので多少角度の調整が可能な他回転も出来ます。


ビーム・サーベルですがこちらはイエロー単色成形なのでグリップの塗り分けが必要です。
クリアパーツは使われていませんがホワイト単色のサーベルよりは見栄えが良い印象。

HGUCダブルゼータと組み合わせて。


初期のHGUCという事もありどうしても腰が固定だったりと可動範囲は狭めで派手なポーズはとりにくいですが
保持力自体は良好でした。

続いて変形ギミック。
上半身で構成される「バウ・アタッカー」と下半身で構成される「バウ・ナッター」に変形します。
まずはバックパック部分を跳ね上げ


胸部の後ろ側にあるパーツをスイングさせロックを外す事で

上半身と下半身が分離出来ます。

上半身は肩アーマーを下げ手首を外したら

機首を上げ腕を回転させて下方向に下げます。
機首部分は伸びた状態でREのような折りたたみギミックはありません。

後は頭部を下げ


下部にライフルとシールドを取り付けウイングの位置を調整しミサイルを前方に向ける事で完成です。

下半身のバウ・ナッターですがこちらは変形がシンプルで腰のウイングを起こし脚部を回転。

後はつま先を畳んで伸ばすだけです。



これで「バウ・アタッカー」と「バウ・ナッター」の完成です。
HGUCですが手首を取り外すだけで完全変形が可能。
比較的シンプルなのもありますが余剰パーツは手首のみでカッチリとした変形が可能です。


「バウ・アタッカー」
翼のある戦闘機らしいフォルムで武器類もカッチリと取り付けられます。


「バウ・ナッター」
巨大なミサイルとして運用されるパーツです。
フロントアーマーは中央で切り離す事で独立可動しますが
そうすると保持力が無くなりちょっと垂れ下がりやすいので軸を太らせるなどして調整すると良いと思います。


どちらの変形ギミックもカッチリしていて特にポロリで悩まされるような所はありません。
シリーズ初期のキットですが手首を除きほとんど完全変形なのは良いですね。


スマートなシルエットなどは格好良いです。
ただ同じ初期のザクIIIなどと同じく、各所のエッジやC面、ダクトやスラスター周りなどが最近のキットと比べるとゆるい印象はどうしてもあります。
このあたりを加工すればより格好良くなりそうですね。





画像サイズを合わせてRE バウと比較。
フレキシブル・ウイング・バインダーはHGUCの方がだいぶ小さく体型もスマートです。
REはアレンジされているのでディテールもかなり多めですがHGUCはもちろんシンプルな仕上がり。



HGUC Zガンダム(UC 0088)や最近キット化されたHGUC ガルスJと比較。
ネオ・ジオンの機体はボリュームのある物が多いですがバウはスマートでZガンダムに近いサイズ感です。


以上HGUC バウ レビューでした。
2000年発売でHGUCとしてはかなり初期のキットとなるためパーツ分割などはどうしても古さがあり
合わせ目も目立つ部分は多いですが、Zガンダムを意識したようなスタイルはヒロイックで格好良く
可動が制限される部分はあるものの変形も手首を取り外すぐらいで後は差し替え無しで変形が可能となっていました。
分割がシンプルな分組みやすいですし安価ながら変形なども遊びやすい良いキットだと思います。
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執筆者:星丸
ガンプラやプラモデル、模型用ツール&マテリアルのレビューをしています。
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