MG プロヴィデンスガンダム［スペシャルコーティング］　レビュー【機動戦士ガンダムSEED】　

MGでキット化されているプロヴィデンスガンダムがスペシャルコーティング版として登場。
初版は2018年に発売された物ですが最近再販されました。
プレミアムバンダイでの受注品となっていて価格は14,080円となります。
パッケージは単色で説明書はカラーですが機体説明などはありません。

付属品はユーディキウム・ビームライフル、複合兵装防盾システム、
右銃持ち手パーツ、平手パーツ、持ち手パーツ、ラウ・ル・クルーゼフィギュア、ビームサーベルエフェクト、
ディスプレイスタンド、クリアカメラパーツの他

ドラグーン用エフェクト一式が付属します。
・ランナーについてはこちら

シール類はカメラやセンサーを補うホイルシールと箔押しタイプの水転写デカールが付属します。

余剰パーツは大量にあります。
エフェクト類も余る物が多いですし、フレーム周りはMG フリーダムVer.2.0の物が一部流用されているためそちらのパーツが多く余ります。

今回はSPコーティング仕様という事で様々なコーティングが使い分けられています。
メインカラーのグレーはメタリックグレーの成型色にブルー系のパールでコーティングされていましたし、

ライフルなどのパーツはブラックメッキ、黄色のパーツはつや消しゴールドメッキ仕上げ
そしてブルーのパーツはメタリックブルーのエクストラフィニッシュ加工が施されています。

「機動戦士ガンダムSEED」よりラウ・ル・クルーゼが乗るラスボス機体、プロヴィデンスガンダム。
こちらはMGでもキット化されているのですが、今回紹介するのはそのMG版のスペシャルコーティング仕様となります。
本体の多くのパーツは様々なコーティングやメッキ仕上げになっている他、赤いパーツやフレームパーツはメタリックの成型色に変更。
暗めのカラーはそのままに特徴的な輝きを放つキットに仕上がっています。
またこちらは別売となっていたエフェクトセットやプレミアムエディションに入っていたザフト仕様のアクションベースも付属していて
まさにフルセットといった内容です。

本体はコーティングが施されていますがギミックやパーツなどには変更はありません。
そのためドラグーンの切り離しはバックパックの可動ギミックなどもそのままです。
スタイルはMG SEEDシリーズなのでアレンジが強めでディテールの密度もありスタイリッシュに仕上がっています。
関節は基本的にKPSの組み合わせですがエフェクトの一部はABSが使われています。

MGベースなだけあり細かい配色も成型色でしっかり再現されています。
また本体のカラーですがメインカラーとなるグレーはメタリックグレーの成型色にブルー系のパールでコーティングされているため
角度によってはグレーやブルーが複雑に変化する特徴的な色味となっています。
ただメタリックの成型色がベースになっているためどうしてもウェルドラインがやや目立つ部分がそれなりにありました。

頭部アップ。仮面を付けたような特徴的な頭部はマスクのスリットが開口されています。
頭頂部カメラはつや消しメッキの物を使っていますが好みでクリア仕様に交換可能。
頬や額の一部はブラックメッキ仕上げで派手な輝きです。

ツインアイ部分はクリアパーツが使われ、マスクのスリットも開口されています。

胴体のアップ。特徴的な胸部のパイプは柔らかいTPE素材で再現。
バックパック接続穴は大きい丸穴で背面にもディテールがびっしり刻まれています。

コクピットは開閉可能。
襟周りなどはつや消しゴールドメッキ仕上げです。

同スケールのラウ・ル・クルーゼ立ちポーズフィギュアも付属します。

腰部のドラグーンは全て独立可動。
砲口なども色分けされています。

大型のドラグーン3基と通常のドラグーン2基が装着され印象的なシルエットを作り出すバックパック。
こちらもパールコーティングで独特な質感に仕上がっています。
もちろんMG版ベースなので裏面なども密度がある造形です。

下部のスラスターは外側に曲げる事で隠されている小型スラスターが露出します。

通常のドラグーンは前方向に倒す事が可能。
もちろん大型ドラグーンも取り外しが可能。

大型ドラグーンの色分けもしっかりしていてMGらしい凝った作りです。

バックパックはジョイントが引き出し可能で回転やスイングが可能な構造。
ある程度干渉を逃がせます。

肩アーマーは合わせ目が出ずスラスターもしっかり再現されています。

腕部ですが手首は親指以外を差し替えるタイプ。
前腕は太めに造形されています。
肘は引き伸ばす事で可動範囲の拡張が可能です。

股関節ですがフリーダムVer.2.0と同じ作りです。
そのため軸を下方向に向けられたりと自由度の高い作りですが、軸を下げたまま脚を上げようとしたりするとパーツに負荷がかかり破損の危険があるので
軸の向きを確認しながら動かす必要があります。

脚部もボリュームはありますがディテールが追加され、一部のスリットは開口されているため単調さは感じません。
足首などの赤はメタリックの成型色です。

各所のスラスターダクトも細かい作り。
足裏は肉抜きも無くつま先も可動します。

可動範囲など。
胴体は大きく前屈させる事が可能。
腰は回転出来ますし肘も十分曲がります。

肩は胸ブロックと同時にスイングできる凝った構造です。
胴体の横スイングはあまり出来ませんがその分安定感はあります。

下半身の可動域も良好で接地は並ですが膝などは十分曲がります。
太腿の装甲は可動に合わせ連動する作りです。

ノーマル版との比較。
メインカラーはライトグレーでしたがスペシャルコーティング版はブルーに近い印象。
ですがパールブルーなので光の加減で印象は細かく変わります。
また全身がほぼメタリックカラーになったためメリハリも強く存在感が増していました。

武器を装備させて。
スタンドはプレミアムエディション仕様ですがクリアカラーに変更されています。
スタンドの使い方は変わらず、ジョイントを背面に取り付ける方式で股関節にジョイントを付けるより安定した保持が可能です。

支柱はアクションベース１仕様なのでMGでも高さは十分。
スタンドジョイントも特に外れやすいという事は無く扱いやすいです。

「MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル」
プロヴィデンスが使う大型のビームライフルで肩に担ぐようにして構えます。
こちらも造形の変更は無く、スコープはクリアパーツが使われていますが
ブラックメッキ仕様になり一気に派手になりました。

持ち手には保持用のダボがあるのですが、ライフル自体も肩に担ぐ関係で角度に制限がありどうしても持ち手から外れやすいです。

持ち手パーツは右銃持ち手がありしっかりトリガーに指がかかります。
またサブグリップも可動する構造です。

「MA-V05A 複合兵装防盾システム」
シールドとビーム砲、そして大型のビームサーベルが内蔵された武装です。
取り付ける際はカバーを開き前腕のジョイントに固定します。
こちらもカラーが変更された以外は共通となります。

もちろんビーム刃も付属します。専用の造形でかなりの長さがあり見栄えは良好。

プロヴィデンスは特にアンダーゲートが採用されている訳ではないですが
ゲート跡が目立たない所にあり意外と気になりません。

続いてエフェクト類の紹介です。
こちらはドラグーン射出エフェクト。
両端の噴射エフェクトはラメ入りクリアブルーの成型色が使われています。
中央のアームは可動するようになっていてクリック感がありしっかり角度を固定する事が出来ます。

こちらを使う事で全てのドラグーンを射出する事が出来ます。
このエフェクトですが以前プレミアムバンダイで受注された
MG プロヴィデンスガンダム用ドラグーンディスプレイエフェクトの流用となります。

またビームエフェクトもあり。こちらはラメ入りのクリアグリーン成形に変更されていました。

ビームエフェクトも組み合わせて。
支柱を曲げれば前方に向ける事も可能ですがやはりかなり場所を取ります。
ただエフェクトはラメ入りタイプに変更されているため本体同様かなり派手な仕上がりに変わっていました。

それと注意点なのですが、
アーム部分にはクリックがありそのまま曲げる事も一応出来るのですが、たまにクリアのジョイント部分が割れる場合があります。
なので角度を変える場合は一度外してから付け直したほうが安全です。

黒背景で。
各所の保持力は今の所問題ないのですが、
自分のノーマルプロヴィデンスは経年で股関節がクタクタになってしまい自立が結構厳しかったのでそのうち調整は必要になりそうです。

全部のドラグーンにエフェクトを付けて射出させるとなかなか動かしたりするのが大変なのですが
バックパック分ぐらいだけなら十分扱いやすいです。

白背景でも。
やはりウェルドラインが目立つ部分はあるものの、メタリックの成型色+パールコートの仕上がりは面白く
複雑な色の変化が楽しめるのは良いですね。

最後にMG フリーダムガンダムVer.2.0と。
全体的なボリュームはプロヴィデンスの方がありますが頭頂高自体はさほど変わりません。

・塗装レシピはありませんでした。

以上MG プロヴィデンスガンダム［スペシャルコーティング］レビューでした。
今回はコーティング仕様なので多くのパーツがパールコートやメッキ仕上げされている他
非コーティングパーツもメタリックの成型色に変更されています。
今回はエクストラフィニッシュやブラックメッキ、つや消しゴールドメッキなど様々なコーティングがされていますが
メインのグレーはメタリックグレーにブルーパールのコーティングで光の加減や見る角度によって色が変化する面白い仕上がりになっていました。
また別売だったエフェクト周りなどもラメ入り仕様でセットされているため派手な仕上がりで色々なディスプレイが楽しめる充実した内容のキットでした。

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