■TOP

MG FAZZ Ver.Ka　レビュー

MG　Ver.KaシリーズにFAZZが登場。
価格は12,100円です。



付属品はハイパーメガカノン＆ケーブル、ダブルビームライフル、
予備のコアファイター、ランディングギアパーツ
それに右銃持ち手とスタンドジョイントが付属します。



デカールはセンサー類を補うホイルシールとVer.Kaなので水転写デカールが付属。
大判で使い勝手の良さそうなマークが多数あるので別売して欲しいぐらいです。






余剰パーツは切り出すのも大変なぐらい大量にあります。
ZZや強化型ZZのランナーが流用されているので大量に余りますが
バックパックなどのランナーが入っていないのでZZと強化型ZZには組めません。



ガンダム・センチネルより以前発売されたMG ZZガンダムVer.Kaや強化型ZZをベースにキット化された今回のFAZZ Ver.Ka。
全身にアーマーが取り付けられ非常にボリュームのある機体です。
今回はフルアーマーZZより先に一般販売され、流用されている所も多いですが色々なパーツが新規造形されています。



MG ZZ Ver.Kaがベースなので関節はKPSとポリキャップの組み合わせ。
これだけ大きい機体だと保持力が不安になりますが
今の所特に勝手に倒れたりするような事はなく安定して自立できます。
また新規のアーマー類の取り付けもカッチリしたものでどこかグラつくといった所もありません。



新規のアーマーはディテールはそこまでディテールが入っている訳ではないですが
各ダクトなどはきっちり別パーツ化され一部のスリットも開口されているため立体感があります。
また一部は内部のパーツごと新造されているため着ぶくれ感も無く、引き締まって格好良いバランスになっていました。



各アーマーはすべて取り外しが可能。



アーマーを取り外した通常のZZに近い姿にする事もできます。
グレーとパープル主体のカラーリングでこちらも格好良いです。
腕などの変形ギミックが無くなっているので変形はできません。






頭部アップ。
写真左側が今回の物で右側が少し前に紹介したMG FAZZ（2001年）の物です。
全体的に小顔化され頬が下側に窄まったようなラインになりより引き締まった印象になりました。
またバルカン部分などは開口され合わせ目も出ない分割になっています。
ツインアイ部分はZZ VerKa同様ツインアイと周りの黒い部分が別パーツ化されています。




余剰パーツで組んだZZのヘッドパーツと並べて。
こちらもやや小さくなった印象でハイメガキャノンもダミーらしい造形になっています。



コアファイターは2機組む事が可能で１機は予備となります。
カラーリングが変わっていますがZZの物と同じ作り。




なのでランディングギア状のベースはクリアパーツ。
キャノピーが開閉可能で腹部にセットする時も差し替えなしで変形できます。



旧FAZZと並べて各部位の比較。
胸部は中央のセンサー類が装甲部分と分割され立体感のある作りに。
一部にはクリアパーツが使われています。



胸部ミサイルランチャーは赤い成形色で再現。
ハッチは取り外し式からヒンジで開閉するハッチに変更されています。



バックパックはビームカノンがハの字に開くようになりました。



ミサイルランチャーのハッチは変わらず差し替えなしで開閉。
弾頭は根本部分もきっちり色分けされていて見栄えがさらに良くなっています。



バーニア類は内側のコーンが別パーツ化され精密な仕上がりに。




肩アーマーはよりディテールが立体的な物に変わっていて
スプレーミサイルランチャーの砲口なども開口されています。



腕部は前腕にロール軸あり。
手首は親指のみが可動し他は差し替え式。



前腕は全体的に細くなりバランスが良くなりました。



右腕のビームライフル取付部はスライド式になりがっちり固定できます。



左腕のミサイルランチャーハッチももちろん可動。



前腕部分ですがMG ZZの物の流用ではなく一部新造されています。
変形ギミックを無くし、アーマーが膨れないよう細くなっていました。



前腕ロールがあるのでZZ VerKaではできなかった曲げ方も可能になりました。



腰のアーマーは砲口パーツが別パーツ化され一部のスリットが開口。
また腰のケーブルはワニスチューブからプラパーツになりました。



サイドアーマーは左右非対称の形状になりウイングが見える作りに。
バーニアは別パーツ化されています。



脚部は大型のアーマーを取り付ける形なので一気にボリュームが増しています。
ディテールは旧版からそこまで増えてはいませんが、のっぺりとしたモールドは立体的になっています。



マルイチモールドなども開口され
色のせいでわかり辛いですがダクト内部も別パーツ化されていて塗り分けやすくなっています。
今回ZZにあった塗装済みパーツはありませんでした。



全体的に厚みが減り、スリムになった印象。



足裏はもちろん肉抜きなしでポリキャップも見えません。





旧版のMG FAZZと並べて。
野暮ったさがなくなり上半身や前腕がコンパクトになった事で一気にスタイリッシュになりました。




可動についてですが、ほぼ置物に近かった旧版からかなり進化しています。
肩のアーマーは干渉を逃がすようにスライドするようになっていて腕が水平以上に上がりますし
股関節のスイングがあるので前屈しているように見せる事も可能。
またミサイルランチャーなどが小型化されているため腕を回転しやすくなりました。
ただやはり腰の回転は干渉がありほぼできません。




脚部も一気に動かしやすくなっています。
腰アーマーはフンドシパーツごと持ち上がるようになっていてそこそこ足を上げられます。
ただやはりバックパックのウイングなどデザイン的に干渉する所が多いのは変わりませんでした。





付属武器のダブルビームライフル。段落ちモールドなどが多用され合わせ目が出なくなりました。
またバレル部分は楕円形のデザインが再現されています。




VerKaの物と比べるとコクピット開閉ギミックなどは変わっていませんが
砲身基部の変形ギミックがオミットされて内蓋になるパーツが固定となっています。




ビームライフルは前腕にしっかり固定可能。



保持力も良好で今の所垂れ下がるような事はありません。



平手（サーベル持ち手）パーツは余剰扱いですが問題なく使えます。
ただサーベルをもたせるためのダボが目立つので切り飛ばしても良いかも。




装甲を外した状態でも。
ちょっと緩くてすぐ取れるのですが、シールドパーツも組めるので好みで取り付けたりする事もできます。



ミサイルハッチを展開。
裏側にもモールドが入っています。






そしてハイパーメガカノン。
本体を超える長さの巨大な武装です。グリップなどは収納可能で
上面のカバーやアンテナ状のパーツも可動します。
また分割もかなり細かくなっていて合わせ目も出ず見栄えが良いです。



旧版と比べると黄色部分など細かい配色が成形色で再現され一気に出来が良くなっています。




取り付け方法は特に変わらず、ミサイルポッドと交換するだけです。
保持力も高く垂れ下がる事はありません。



ケーブルはリード線にプラパーツを被せていく方式で自由に形が変えられます。
砲身とリアアーマーに接続しますが特にポロリはありません。



砲身は上下スイングの他、左右に傾ける事もできました。




銃持ち手を使いしっかり構えられます。
旧版と違い腕を上げやすいのも良いですね。



ここまで複雑なデザインだとポロリが気になる事が多いのですが
干渉による動かし辛さはありますがポロリ自体はなく非常にしっかりしています。
このあたりも前のFAZZから大きく進化していました。




スタンドを使うとかなり重さがあるのでアクションベースでも右側に傾きやすいです。
それと重さのため角度によってはスタンドジョイントが抜ける事があったので一応気をつけたほうが良いかも。





以前紹介した強化型ZZと並べて。
こちらから流用されているパーツも多いです。
そのうちフルアーマーZZもキット化して欲しいですね。




以上MG FAZZ　Ver.Ka　レビューでした。
以前発売されたZZガンダム　Ver.Kaをベースにしているのですが
アーマーパーツを取り付けた状態のバランスを取るためか腕パーツの一部が新造されています。
そのおかげもありアーマーを取り付けた姿でも引き締まったプロポーションで着ぶくれした印象もなく格好良く仕上がっています。
また各種アーマーパーツも細かいディテールが開口されたりしているので
旧版と比べると一気に立体感のある仕上がりになっていました。
特に胸部などはクリアパーツも使われていて見栄えがかなり良くなっています。
またこれだけ複雑なデザインですが意外と扱いやすく外れやすいパーツも無かったです。
ボリュームのあるキットなので組むのは大変な所があるのですが、
パーツのポロリも気にならず旧版から色々と一気に進化しているのでおすすめのキットです。

(プレミアムバンダイ)
HGAC ガンダムジェミナス01などが受注されています

(amazon)









■ガンプラレビュー一覧（カテゴリ別）


■ガンプラ以外のプラモレビュー一覧（メーカー別）


■レビュー一覧はこちら
■TOP