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HGAC ヴァイエイト＆メリクリウス　レビュー

HGACの新作としてキット化されたヴァイエイト＆メリクリウス。
今回は2体セットとなっていてヴェイエイトとメリクリウスが1パッケージで揃うようになっています。
価格は4,180円でプレミアムバンダイでの受注品となっており
パッケージは単色で説明書も機体説明などが無いシンプルな物です。

付属品はビームガン、クラッシュシールド、ビーム刃、フェイスカバーオープン状態再現パーツ、
左平手、それにプラネイトディフェンサー用スタンドが付属します。

それとスタンドのランナーには細かいジョイントパーツがありこちらはお好みで使用してくださいとありました。
ジョイントは基本3mmなので色々使えると思います。

シール類は各種センサーや頭部のライン、
それにジェネレーターやプラネイトディフェンサーなどにあるイエロー部分を補うホイルシールが付属します。

サーベル刃はジョイントパーツなど一部が余剰になります。

ガンダムWに登場するヴァイエイトとメリクリウスがHGACでキット化されました。
背負った武装が風神と雷神を思わせるような機体で
青い方が射撃戦能力に特化したヴァイエイト、
赤い方が防御力に特化したメリクリウスとなります。

キットは流用パーツなどがない新規造形のキットです。
ですが2体の造形的な違いは武装を除けば頭部のみなのでほぼ同じパーツで構成されています。
キットの関節はKPSが主体ですが、一部ポリボールも使われていて
30MMやリーオーなどのファインビルド系機体に近い構造になっていました。

太ももや胸部にボリュームがありかなりどっしりとした力強いプロポーションです。
比較的シンプルな配色なのもあり、武装を除けばかなりイメージ通りに色分けされています。
ただ黄色のランナーが無いため武装の黄色部分は全てシールまたは塗装で補う形になります。

背中の武装を外した状態。
背面のアーム接続ジョイントなども共通の作りです。

頭部アップ。カメラ部分はシールでの再現となりますが
ヘルメットのフチ部分なども色分けされています。
ヴァイエイトは一本角、メリクリウスは2本に分かれたアンテナになっているのが特徴的。

ヘルメットのパーツを交換する事でフェイスカバーオープン状態も再現可能。
内部カメラもシールで補う形ですが
こちらのパーツはヘルメットのフチが色分けされていないためシールで補います。

胸部はボリュームがあり、首元のバーや胸ダクトなども別パーツ化されています。

背面は武装を取り付けなければシンプルな作り。
腹部もきちんと色分けされています。

腕部もそこそこ太さのある力強い造形ですが
肩や前腕の一部には合わせ目あり。
左手のみ平手が付属しますが手甲パーツは握り手と共用で差し替える必要があります。

腰部はバーニアの内部もしっかり別パーツ化されていました。
サイドアーマーの他、フロントアーマーのカバーもわずかに可動します。

アーマー裏はシンプルな作りですが股関節にはスイングギミックあり。

脚部は股関節が3軸タイプなものの、リーオーなどと同じくポリボールが使われている構造です。

基本的にディテールに沿った分割になっていますが
太もも横のバーニアなどには合わせ目が出ます。
肘や膝はやはりリーオーなどと同じくC字タイプのジョイントでした。

足首はアンクルガードが若干可動。
足裏はカカト側に肉抜きがあります。

可動範囲など。可動範囲は2機とも共通です。
肘は1軸ですがそこそこ曲がりますし首なども良くスイングできます。
肩は前方に大きくスイングさせる事が可能。

脚部は太ももの装甲がやや干渉しやすいですが、膝や足首などは十分動きます。

2機とも3mm軸のスタンドが使えます。

まずはヴァイエイトの武装を紹介します。
こちらは大型ジェネレーターで背面にはアームで繋がっています。
下部の太いケーブルは柔らかいリード線が使われていました。

ジェネレーターは画像のように開閉可能で内部のディテールも作り込まれています。
ただ黄色部分は再現されていないのでシールもしくは塗装で補う必要があります。

アームで繋がれているためスイングや回転も可能です。

続いてビームキャノン。
かなり大型の武装でこちらもアームを介して背面に接続されています。
砲口周りの黄色やセンサーなどはシールで補う方式。

アームを展開しグリップカバーを回転させれば射撃形態になります。
分割は基本モナカなので一部ディテール化されている所もありますが合わせ目は出ます。

背面に接続されているアームを伸ばし

手前に持ってきてジェネレーターの一部を砲身後部に取り付ける事で射撃形態になります。

今回は左平手があるので無理なく砲身に手を添えるポーズが再現可能。
またリード線は柔らかい素材なので変に曲げグセが付かず自然なカーブになります。

グリップも回転する事ができるためアームとジェネレーターに繋がれているデザインですが意外と構えやすいです。
ただやはり構える角度はある程度限定させる所はあります。

続いてメリクリウスの武装を紹介します。
こちらはビームガン。
小型の武装でセンサー部分はシールで補います。
分割はモナカなので合わせ目が出ます。

クラッシュシールド。
こちらは中央にビーム刃を取り付ける事ができます。
裏には裏打ちパーツがあり厚みを感じさせる作りでグリップもあります。

どちらの武装もグリップエンドに盛り上がりがあり、手首を分解しないと持たせられませんが
その分すっぽ抜けたりする事はなくしっかり持たせられます。

そして背面に装着されているプラネイトディフェンサー。
こちらは片側5基ずつ装備されていて背中にはアームで繋がれています。
基部は回転可能。

プラネイトディフェンサーは全て分解可能になっています。
中央部分の黄色はシールまたは塗装で補います。

２つある突起を好きな位置に差し込んで固定する方式なので好みの形状で繋ぐ事ができます。

またプラネイトディフェンサー用スタンドも2本付属していて
上側と側面に5本ずつ3mmピンがあります。

こちらのスタンドを使えば全てのプラネイトディフェンサーを個別に浮かせる事ができます。
また3mm丸軸のスタンドで支柱も可動するため色々な場所に配置できる自由度があります。

もちろんヴァイエイトの方にディフェンサーを浮かせたりする事も出来ますし
2機セットなのでかなり遊べます。

関節がリーオーあたりと近いのですが、
リーオーにあったような股関節などの遊びというかかたつきは今の所ありません。
普通のHGに近いしっかりした関節に感じます。

最後にHGACリーオーやウイングガンダムゼロ（塗装済）とサイズ比較。
身長はそこまで高くないのですが全身がマッシブなのでボリュームがあります。

以上HGAC ヴァイエイト＆メリクリウス　レビューでした。
今回は2機セットになっていますが、大部分が共通パーツですし
ファインビルド系の作りになっているため思ったより組みやすいキットです。
黄色のランナーが無いため武装の黄色は全てシールまたは塗装での再現となりますが
本体の色分けは秀逸で成形色も良い感じでした。
また武装類の細かいギミックも再現されジェネレーターの展開やプラネイトディフェンサーの分離なども可能になっています。
特にプラネイトディフェンサーはスタンドも付属していて色々な個数や形状で飾れる自由度の高い物になっていました。
リーオーと比べると関節もしっかりしていてファインビルドタイプの進化も感じられる良いキットでした。

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