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HGUC MSM-07S シャア専用ズゴック & HGUC MSM-07 ズゴック レビュー


HGUCでキット化されているズゴック。
他のブランドの比較用などで写真は少し撮ったりしていたのですが、レビューはしていなかったので
今回はHGUC シャア専用ズゴックとHGUCズゴックを同時に紹介します。
価格は改定後だと1,100円となっていて
初版はシャア専用ズゴックが2001年、ズゴックが1999年のキットとなります。
・ランナーについてはこちら

どちらも付属品や余剰パーツは無く本体のみです。
シール類ですがどちらもコクピットハッチとモノアイを補うホイルシールが付属します。

「機動戦士ガンダム」よりHGUCでキット化されている水陸両用MSのズゴック。
HGUCでは既にシャア専用とノーマル版の2種類が発売されています。
水陸両用MSらしい独特のスタイルもしっかり再現されHGUCという事もありアレンジなども控えめなプレーンなキットです。
こちらの2体ですがMG版と異なりどちらも造形に変更点はなく成型色のみの変更となります。



キットですがHGUCとしては最初期のキット(シャア専用がNo018、ノーマルが006)なのでキットの分割などもかなりシンプル。
ポリキャップを除いたランナーも3枚なのでサクサク組み立てる事が出来ます。
特徴的な蛇腹状のフレキシブル・ベロウズ・リムはBJで繋がれていてある程度自由に動かせる構造。
キットの関節はポリキャップとABSが併用されていました。


機体の配色ですがどちらもシンプルな配色なだけありほぼ成型色で再現され見栄えは良好。
ただどちらもコクピットハッチはシールでの再現となります。
またモノアイもシールですが可動ギミックなどはありません。




胴体のアップ。
胴体に頭部が埋まっているようなデザインでモノアイスリットはしっかり開講されています。
ただモノアイのモールドは無くシールを貼るのみなのでなにかレンズパーツに置き換えたりすると良さそうです。
シールを貼り直せば一応モノアイの可動を再現できると言えば出来ますがシールなので限界はあります。
また分割もシンプルで胴体は左右に合わせ目が出る他、バックパックも大部分がモナカでディテールをまたぐ合わせ目が出ます。


バックパックは別パーツ化されていてポリキャップでの接続です。
ハイドロジェットノズル部分の構造はシンプルで特にフィンディテールなどはありません。

頭頂部の「240mmロケット弾」も色分けされていますが取り外しなどは不可。
こだわる場合グレーでの塗装が必要となります。



腕部の「アイアン・ネイル」は差し替えなしで可動します。
腕部の合わせ目は段落ちモールド化されていました。




脚部はシンプルな分割で合わせ目もディテール化されています。
ただ足首などのモールドは若干ゆるめ。好みで彫り直したりしてクッキリさせると良さそうです。
もちろん腕部と脚部のフレキシブル・ベロウズ・リムは筒状のパーツでこちらも合わせ目が出ません。

足裏はスクリューのディテールがあり肉抜きもありませんが別パーツ化されていたりはしません。


手足のフレキシブル・ベロウズ・リムはBJ接続。肩や股関節の付け根もBJ接続です。


可動範囲など。
胴体の可動域は意外と広めでスイング幅は良好。腰の回転も可能です。
肘は60度ほどしか曲がりませんがフレキシブル・ベロウズ・リムと組み合わせる事で90度ほど曲げる事が出来ます。


腰は左右スイングも可能。肩関節はBJですが回転のみでスイングは出来ません。
フレキシブル・ベロウズ・リムも多少スイング出来ますがそれほど大きく動かせる訳ではありません。


脚部は開脚幅は良好で膝も90度ほど曲がり。接地もまずまず。
古いキットですがなかなか良く動きます。

今回は武器類はもちろん付属しませんし、MGなどにある4本爪パーツも無いシンプルな内容です。


また初期のHGUCという事もありスタンド穴も無く「コ」の字型ジョイントもはまりにくい形状をしているため
浮かせて飾るのは結構面倒です。


分割やディテールも最小限のシンプルな機体ですがそれが1年戦争の機体という事もありそのシンプルさが良くマッチしています。


ただやはりどうしてもフレキシブル・ベロウズ・リムがクタクタになりやすく保持力がイマイチな部分があります。
もともと緩いですが摩耗や経年で関節が重さに負けて垂れ下がる感じになるので調整は必要になってくると思います。

組んだばかりの物でもやはり緩めだったので自分は以前紹介した関節強化ペンでBJ部分をコートしておきました。


初期のHGUCを組むと初期のシンプルさもですが今のHGの細かさや複雑さなども改めて感じられて結構楽しいです。


改定前の価格は770円でしたが2025年の再販以降は1,100円にアップ。
アップしたとは言えまだまだ十分安価なキットです。




以前紹介したGストラクチャー ジャブローに散る!と組み合わせて。
1/144サイズ用なので組み合わせもばっちりです。



RG 量産型ズゴックと比較。
RG版はかなりアレンジが入っていてディテールが非常に多いのでだいぶ印象が異なります。


MG シャア専用ズゴックと画像サイズを合わせて比較。
MG版はRGほどアレンジは入っていないので比較的プレーンな方ですが
フレキシブル・ベロウズ・リムの内部のフレームなどがMGらしい凝った作りになっています。



HGUCゾック、HGUCゴッグ、HGUCアッガイのジオン水泳部と。
HGUCではこうして揃っていますがMG版のゾックもいつか出して欲しいですね。


以上HGUC シャア専用ズゴック&HGUC ズゴック レビューでした。
今回のズゴックですがカラバリキットなので造形面に違いはありません。
初期のHGUCなのでどうしても古さはありますが1年戦争の機体という事もありシンプルさが気になりませんし
色分けのシールもコクピットハッチのみで配色もHGとしては十分再現されています。
値段が上がったとは言え、まだまだ安価なキットですしデザインもシンプルなので変わった塗装などを試したい時などにも良さそうです。
ただフレキシブル・ベロウズ・リム周りはやはりクタクタになりやすいのでこのあたりは調整した方が遊びやすいと思います。
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執筆者:星丸
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