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COMBAT ARMORS MAX 1/35 ダグラム Ver.GT DXコンプリート版　レビュー

今までは1/72スケールだったのですが1/35という大サイズでキット化されたダグラムVer.GT。
今回はDXコンプリート版を組んでみたので紹介します。
1/35ダグラムですが2種類発売されていて
・1/35 ダグラム Ver.GT DXコンプリート版　21,780円
・1/35 ダグラム Ver.GT 13,200円
となります。
この2キットの違いですが
DXコンプリート版は「ターボザック」、「ガトリングガン」、「太陽の牙メンバーフィギュア一式」が追加されています。
ただノーマル版にこれらのパーツはありませんが、そのかわり「カッターアーム」が付属しているため
DX版は完全な上位互換キットではありません。

付属品はダグラム用の物はリニアガン、ガトリングガン、ターボザック、それにパイロット無し用コクピットパーツのみとなります。
余剰パーツはありません。

そして太陽の牙メンバーのフィギュアも一式付属。
「クリン・カシム」、「ロッキー・アンドル」、「ビリー・ボール」、「キャナリー・ドネット」。
「ハックル・G・トンプソン」、「ジョルジュ・ジュールダン」、「チコ・ビエンテ」、「ナナシ」合計8体がセットされています。
どれもスケールアップしたため再現度があがりポージングも自然ですしハックルGトンプソンの手首など細い部分もしっかり成形されていました。

シール類は水転写デカールが付属します。

コミックス「Get truth 太陽の牙ダグラム」よりキット化されたダグラムVer.GT。
これまでのCOMBAT ARMORS MAXシリーズは1/72スケールで展開されてきましたが、
今回は1/35という大スケールでキット化されました。
太田垣康男氏が描き起した画稿を元に大スケールならではの精密なディテールが追加されガンプラで言うPG並のボリュームがありつつも
密度感があり現用の軽先頭車両や装甲車を参考したというディテールは軽快さもしっかり感じられる物になっています。

キットの作りですが基本的にスナップフィットで組む事ができます。
ただフィギュアは接着剤が必要です。
各所の関節はポリキャップがメインとなっていますが関節構造自体はかなりシンプル。
ABSは使われていません。
主要な関節は可動しますがグリグリ動かして遊ぶというよりは
素立ちや軽くポーズを付けて細かいディテールや大スケールならではの存在感を眺めて楽しむようなキットとなっていました。

DX版はターボザックなども付属するためそちらに装備されるミサイルポッドやリニアカノンなども再現されています。
もちろん色分けはほぼ完璧でクリアパーツなどもしっかり使われていますし
細かいラインなどはデカールがあるためそちらで再現可能となっています。

リニアガンやターボザックを外した姿。
現用車両をモチーフにしたというディテールはかなりの密度で墨入れや汚しを加えたら映えそうです。
もちろんパーツの合いなども問題なく、シリーズ初期にあった合いの悪さやパーツの反りなども無かったです。

頭部アップ。キャノピーは透明度の高いクリアパーツで再現されています。
もちろんフレームなども別パーツ化されセンサーなどもクリアパーツ。
中にはクリン・カシムがしっかり乗っています。

キャノピーですが残念ながら開閉ギミックはありませんでした。
ただ内部のシートやコンソールパネルなどはしっかり再現されています。

胴体周りは1/72ダグラムVer.GTからさらにディテールアップされています。
薄い装甲板が多数貼り付けられたようなディテールが特徴的です。
もちろん胸ダクト周りなどもしっかり色分けされていました。

エッジなども大スケールなので相対的にプラの厚みも気にならずシャープな出来。

ターボザックはもちろん取り外し可能。
こちらも1/72では色分けされていなかった部分まで再現されています。
またリニアカノンも太めに造形され迫力が増していました。
ただ分割は結構シンプルなのでミサイルポッドやリニアカノンなどには合わせ目が出ます。

肩アーマーは合わせ目の出ない作りで胸部などと同じく装甲板が細かく分割され貼り付けられたようなデザインになっています。

腕部は肘関節などに合わせ目あり。
こちらはメッシュ状のディテールなどが追加されています。
また手首はこちらの握り手のみとなっています。
出来れば平手も欲しかったですね。

股関節はシンプルな3軸構造。
腰アーマーは固定で動きません。

脚部はカカトのバーの位置が少し変わっていますがこちらも一気にハイディテール化されています。
これだけハイディテールだと1/72にしてしまうとモールドの太さが気になったりうるさく感じそうですが1/35なら良い感じにまとまっていると思います。
こちらも膝関節や太腿後ろなど合わせ目が出る部分はあります。

腕部同様メッシュ状のディテールも追加されています。
ソール周りはゴツゴツした形状でこちらも1/72とは違った印象になっていました。

可動についてですが主要な関節は動くもののかなりシンプルです。
首や腰は回転のみとなり肩も跳ね上げたりする事は出来ず
肘も70度ほどしか曲がりません。

一応肩のスイングギミックはありますがスイング幅は少なめ。

脚部も腰アーマーが固定なので脚があまり上がらず膝も肘と同じく70度前後。
接地はまずまずですが全体的に1/72より動かない印象。
ただかなりシンプルな関節な分、この大きさでもストレス無く動かす事はできます。

画像サイズを合わせて1/72 ダグラムVer.GTと比較。
若干マッシブになった印象で武器類も大きく造形され力強いスタイルになりました。

ターボザック無しでも。
Ver.GTは元のダグラムよりディテールは複雑化しているのですが
今回はさらに膨大な量のディテールが追加されています。

武器をフル装備。
DX版では1/72ではまだキット化されていないガトリングガンもあります。

可動範囲は最小限といった感じなので派手に走るようなポーズは厳しいです。

リニアガンは前腕に直接取り付けます。
配色はもちろん、センサーもクリアパーツ化され見栄えも良くなっています。
ただ僅かに合わせ目が出る部分はあります。

主要な関節はポリキャップなのですが、ポリキャップの大きさがあり作りもシンプルなので
今のところ重さに負けるような所はなく扱いやすさは十分です。

ガトリングガンもボリュームがあり砲身などもしっかり分割されていて回転可能な作り。
合わせ目は段落ちモールド化されていました。

ターボザックのミサイルポッドとリニアカノンはもちろんスイング可能。
どちらもモナカ分割の部分があり合わせ目は出るもののやはり大きめに造形され見栄えが良いです。

PGクラスの大きさがありますが、パーツ構成は意外とシンプルでフレームなども無いため意外と組みやすいです。
箱はぶ厚いですがパーツ自体も大きいのでサクサク組み立てが進みました。

1/35というスケールは大量の情景パーツなどもありますし
そういったストラクチャーと組み合わせて製作したりしても楽しそうですね。

フィギュアは接着が必要ですし、そのままだと若干隙間が開く場合があったので
しっかりクリップなどで固定して接着した方が良いと思います。
ただこれだけ揃うと壮観ですね。

1/72ダグラムVer.GTやHGUCガンダム、それに同じ1/35のラビドリードッグとサイズ比較。
リニアカノンまで含めるとかなり高さがあります。

PG ダブルオーガンダム(トランザムライザーの物)と大きさ比較。
PGクラスの大きさがありターボザックがあり手足も太いので実物はかなり大きく感じます。

以上COMBAT ARMORS MAX 1/35 ダグラム Ver.GT DXコンプリート版　レビューでした。
今回は今までの1/72から一気にスケールアップされ1/35という大サイズとなっています。
DX版ではターボザックやガトリングガン、太陽の牙メンバーフィギュアまで揃った充実した内容となっていますが
カッターアームは付属しないのでそのあたりは注意が必要です。
1/35に見合ったデザインが新たに起こされハイディテールで見応えのある姿に生まれ変わっていました。
可動はかなりシンプルでこの大きさなのでどちらかというと動かして遊ぶというよりは眺めて楽しむ感じになっていますが
やはり存在感は凄まじく現用車両をモチーフにしたというディテールも眺めていて楽しいです。
これだけ大きくてもパーツ構成自体は意外とシンプルで巨大な機体が一気に組み上がっていくのも楽しいキットになっていました・

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