1/100 ダギイルス レビュー【機動戦士ガンダムF91】

「機動戦士ガンダムF91」より映画公開当時に発売された1/100 ダギイルス。
価格は880円でキットの初版は1991年となります。

付属品はビームライフル、シールド、それにビームサーベルのみで余剰パーツはありません。
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シール類はシールドなどのCVマークや足の甲のホワイトを補うシールの他、水転写デカールもあります。

「機動戦士ガンダムF91」に登場するクロスボーン・バンガードの指揮官用偵察MSのダギイルス。
「アンナマリー・ブルージュ」が乗り後に連邦に寝返る機体です。
公式などの表記ではダギ・イルスと区切られる事が多いですが商品名はダギイルスです。
外観は偵察用MSという事で多数のレーダーなどが装備され他の機体とは異なる独特の見た目になっていて
狙撃任務にも対応し長射程のビームライフルも装備されています。



キットのプロポーションはF91シリーズという事もあり相変わらず良好です。
高推力を感じさせる多数のバーニアやドップラーレーダーなど目立つパーツも多く見ていて面白い機体です。
ただ時代なりに簡素な部分はどうしてもあり、デザインの制約もあるため今回は可動域も干渉する部分が多め。
可動部は基本的にポリキャップが使われていました。


機体の配色ですが関節部やバーニアなどを除きほぼグリーン単色です。
そのため塗装が必要な部分もそれなりにあり、コクピットハッチや前腕、脚のスラスターユニットなどはライトブラウンで塗る必要がありますし、
アンクルアーマーやバーニア内部の赤、それに各種センサーのブルーなど塗装が必要な所は多いです。
ですがカメラ部分にはしっかりクリアパーツが使われていました。




頭部アップ。頭部は意外とディテールが細かくクリアパーツも使われていますしアンテナもシャープです。
ただヘルメットは左右分割で中央に合わせ目が出ます。
バイザーはハイブリットデュアルセンサーではなく通常タイプのバイザーです。
頭部の赤ラインは塗装が必要ですがモールドはあります。


胴体のアップ。胴体はバックパックや肩にパイプが伸びている構造で腰部にはビーム・サーベルが1本装着しています。
胴体は前後分割で合わせ目あり。


パイプはポリ素材で成形されある程度柔軟性があります。
胸部ダクトなどはメッシュ状のディテールが再現されていますが、さすがにコクピット上部のダクトは小さいのでメッシュディテールはなし。
腰の中央にあるのは「3連拡散ビーム砲」です。


バックパックはバーニアが別パーツ化されています。
大きいバーニアは内部にもディテールあり。


レーダーフィンは軽く上下にスイング可能な他回転も出来ます。
フィンは1パーツで肉抜きなどはありませんが押し出しピン跡がやや目立ちます。



肩にもレーダーが装着されフィンが横に突き出した特徴的なデザインです。
三角形のレーダー部分は内側をクリアブルーで塗装する必要がありますがクリアプラ板などをはめ込むと良さそうです。
肩アーマーは前後分割で合わせ目あり。


腕部は肘がポリキャップが露出しますがこの部分でロールが可能。
手首はこの時代のキットによくある親指以外の指が根本で動くタイプです。
また前腕にはシールド取り付け用のジョイントあり。

股関節はBJでアーマー裏に裏打ちパーツなどはなく
今回はフロントアーマーも固定です。




多数のバーニアが取り付けられた脚部。
一部段落ちモールドになっている所もありますがやはりディテールを跨ぐ合わせ目も多いです。
こちらも膝のポリキャップが露出しますが隙間などはさほど目立たない印象。


足首も左右分割で足裏には特にディテールはありません。
足の甲はホワイトですが一応シールで補う事も出来ます。


可動範囲ですが胸部と肩がポリパイプで繋がったデザインのためある程度動きに追従しますが、
写真の右腕ぐらいまで回すと弾力で戻ってしまいあまり腕を前に上げられません。
また肘の可動域も70度ほどです。
首は上下にスイングが可能で腰は回転可能でした。


肩は棒軸のためスイングは出来ません。
腰は一応わずかですが左右スイングも可能。


脚部は腰のフロントアーマーが固定なのでま脚をあまり前に出す事が出来ず可動域は狭め。
足首はBJで接地はそこそこ良いですが膝は80度ほどです。

武器を装備させて。
ビームライフルとシールドが付属します。


スタンド穴などは無いので浮かせるには「コ」の字型のジョイントなどが必要です。
ビギナ・ギナ以上の推力があるという事で背面はバーニアが多数あり迫力あります。



「ビームライフル」
グレーの成型色で銃口部分までモナカなので中央に合わせ目が出ます。
デザインは若干ビギナ・ギナの物と似ていますが、クロスボーン・バンガードの中では最長の射程があるという設定のためか大きめです。

肩スイングはありませんが一応両手持ちも可能。
可動指タイプの手首なのではじめのうちはしっかり持てますが、
経年などで緩くなると保持が厳しくなってきます。



また肩がパイプで繋がれているためどうしても構える角度が制限されます。
不格好ですがパイプの片側を外せば一応上向きに構えられますが、気になる場合は他の素材にパイプを置き換える必要があります。



「シールド」こちらはレーダー保護のためビーム・シールドではなく通常のシールドが装備されています。
シールドの色は白に近いライトブラウンのため全塗装が必要です。
またシールを貼れば隠れますが、表側には裏面のピンのある部分に小さい穴が開いています。

腹部にある「3連拡散ビーム砲」
ディテールはシャープですがレンズのような部分はブルーで塗り分ける必要があります。



「ビームサーベル」腰にサーベルグリップが装備されていますが手持ち用のサーベルは別途付属。
こちらは一体成型のためビーム刃は塗装が必要です。
またやはり肩や股関節の可動に制限があるためポーズがどうしても限られる部分があります。


連邦に寝返った跡は白系のカラーに変更されますがキットのカラバリはありません。
可動域に制限があったりしますしカラバリもリリースされていないので是非RE化して欲しいですね。



RE デナン・ゲーやRE ビギナ・ギナと並べてサイズ比較。
ダギイルスが15m、デナン・ゲーが13.9m、ビギナ・ギナが15.8mなのでREと並べても違和感のないサイズです。



MG F91 Ver.2.0や1/100ヘビーガンと並べて。
作りの古さはどうしてもありますがプロポーションも良く偵察機らしい多数のレーダー類も魅力的です。


以上1/100 ダギイルス レビューでした。
指揮官用の偵察機という設定の機体のため多数のレーダー類が装備された
クロスボーン・バンガードの中でも異質な機体で、大型のビームライフルや高推力を感じさせるバーニア周りも迫力があります。
ただ今回は肩のパイプやフロントアーマーの関係でそのままだとどうしても動かすには厳しい部分があります。
とは言え他のF91シリーズと同じく分割などは昔のキットなので簡素なものの、相変わらずプロポーションなどは良好で素立ちで飾っておく分には格好良いキットでした。
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執筆者:星丸
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