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HG AEUイナクト(デモカラー) レビュー

フラッグ、ティエレンを紹介した00 1stシーズンのHG。
今回は残ったAEUの機体、イナクト(デモカラー)を紹介します。
組んでいるのは以前の再販品ですがこちらも2008年に発売されたHGで価格は1,100円(改定前)です。

付属品はリニアライフル、ディフェンスロッド、ソニックブレイド(プラズマソード)、
量産型頭部パーツ、左平手のみで余剰パーツはありません。

シール類は腹部、手甲、腰アーマー、ディフェンスロッドの先端などの色を補うホイルシールが付属します。


00 1話に登場しパトリック・コーラサワーが乗り込んでデモンストレーションを行うもエクシアによって破壊されたAEUの最新鋭機のイナクト。
こちらも数種類のバリエーションがありますが、今回は通常のイナクトを紹介します。
ユニオンのフラッグに酷似した設計ながら軌道エレベーターから電力を受信できる太陽光発電対応型という設定です。
機体のおおまかなシルエットやフライトポジションに変形出来る点はフラッグと同じですが
こちらはスポーツカーのような曲面主体の装甲になっているのが特徴的です。


キットは1話に登場したイナクトを再現した物でカラーはライトグリーンの明るいカラーリング。
ただ成型色は青みが強めで説明書の作例や色レシピとは結構違う印象。
フラッグと同じように腰にウイングがあるのですが、フラッグのように後ろに逃がせないためどうしても腕が干渉してまっすぐ下ろせない所があります。
キットの作りもフラッグと同じでポリキャップは使われておらず、主要な関節はABSとなっています。
そのため細い四肢なども再現されていました。


また今回は画像のように頭部パーツの一部を交換する事で量産型タイプの頭部にする事が出来ます。
機体の配色ですが大まかな部分は再現されているものの、頭部やディフェンスロッドなどの細かいグレーはシールで補いますし
腹部のホワイトラインや手甲のグリーンなどもシールです。
シールだけでは補えない所もあり、細かいセンサー類やプラズマジェット内部などのグレーは塗装で再現する必要があります。




頭部アップ。センサー部分にはクリアパーツが使われています。
太陽発電光受信アンテナは大きく3方向に伸びていますが先端のグレーはシールで再現する方式。
後頭部などには合わせ目が出ますが正面からは気になりません。
センサーの奥にシルバーのシールを貼るのはフラッグと変わりませんが色が濃いのでフラッグほど反射はしません。


量産型の頭部。
正面のフェイスパーツを交換するだけなので簡単に再現可能です。

クリアパーツですが額のカメラや目のように見える発光部分も再現されています。


胴体のアップ。フラッグの装甲を曲線的にしたような作りです。腹部や腰アーマーの両端のホワイトはシールで再現可能ですが
ノズル内部などは塗装が必要です。


ウイングには適度にモールドが入っていてプラズマジェット部分で回転可能。
主翼は折り畳めますが腰の翼は固定です。

肩アーマーは頭部同様電力受信アンテナがありますがイナクトカスタムより小ぶりです。


腕部は前腕に合わせ目あり。
肘部分には変形時の位置合わせに使えるピンとディフェンスロッドを取り付けるためのジョイント穴があります。
また平手は左手のみ付属。

手首はBJですが切り欠きが入っていてフラッグと同じく手前側に大きく動かせます。

股関節の作りもフラッグと共通。
BJですが基部で回転が可能です。




かなり細長い脚部。
こちらも曲面主体のデザインで脛のミサイルラックギミックなどは省略されています。
つま先などの形状が特徴的ですね。

つま先は若干可動する他、カカトも動きます。
ただカカトの一部には肉抜きあり。


可動についてですが、変形機構の兼ね合いもあり腰はかなり前後にスイングさせる事が可能。
回転も出来ますが左右スイングは出来ません。


肘は90度前後曲がり肩はBJなので腕はそこまで上がりません。
フラッグと同じく肩を引き出せばある程度スイングできるようになります。


股関節はフラッグと同じ作りなので柔軟ですが脚を上げると腰アーマーにやや干渉しやすいです。
膝は90度ほど曲がり足首はBJなので接地は並です。



先に紹介したHG ユニオンフラッグと。
プラズマジェットの位置などは共通でプロポーションのバランスもほとんど同じです。
ただ装甲が曲線的なので結構イメージは変わるのが面白いです。

リニアライフルとディフェンスロッドを装備させて。




リニアライフルは一部のグレーが色分けされていませんがシールが無いので塗装が必要です。
また下部に合わせ目も出ます。


股関節のカバーを外せば3mm穴が出てくるのでスタンドも問題なく使用可能。
フラッグ同様手首をしっかり嵌めあわせないとグリップがグラついてポロっと落ちたりする時があります。

多少個体差もあると思いますがフラッグほどABSがギチギチの部分はなくスムーズに可動します。
量産型と換装できるのも良いですが外す時小さいクリアパーツを無くさないよう気をつけたほうが良いかも。



ディフェンスロッドも本体に合わせ曲線的なデザインになりました。
先端のグレーはシールがありますが、中央のグレーは塗装が必要です。
また裏面には派手な肉抜きがあります。

もちろん基部で回転が可能。ただ長いのでやや干渉しやすい所はあります。



ソニックブレイド(プラズマソード)
こちらはフラッグと同じく一体成型でクリアパーツではありません。
ソニックブレイド時の短い刃は再現されていないのでできればそちらの状態もあると嬉しかったですね。


続いてフライトポジションへの変形ギミックですが基本的にフラッグと変わりません。
まずは両肩の軸を引き出し


腰を90度ぐらい曲げ、さらに胸部を手前に曲げます。


後は脚部を後ろに曲げ、首を仰け反らせるように曲げます。


後はフラッグと同じく手と膝のダボを合わせ腕を曲げ、機首となるリニアライフルを取り付けるだけです。



これでフライトポジションの完成です。
形状はフラッグとほぼ同じでシンプルな分完全変形が可能。
この状態でも問題なくスタンドで浮かせられます。


フラッグと同じく特にガッチリ固定するロックは無いのですが機体自体が軽いため特に保持に困る所はありません。
主翼は可動式なのである程度角度を変えられます。


シンプルな変形ながらこうした変形ギミックがしっかり再現されているのは良いですね。


イナクト系のキットですが他にはサーシェス専用AEUイナクトカスタムが2種(モラリア開発実験型)&(アグリッサ型)が発売されています。


フライトポジションのフラッグと並べて。
変形後の姿もほどんど同じです。

これで3陣営の機体が揃いました。
どれも個性があってガンダム以外のキットも並べるのが楽しいですね。



塗装してしまっているのですがサーシェス専用イナクトカスタム(モラリア開発実験型)と。
頭部や肩部のアンテナ、腰アーマーの形状などが異なります。


最後にHGエクシアやHGティエレンとサイズ比較。
かなり細身で軽そうですが頭頂高は他と大きく変わりません。



以上HG AEUイナクト(デモカラー)レビューでした。
こちらはフラッグに酷似した機体という事もあり構造もほぼフラッグと変わりません。
ABS製の関節で細い関節も無理なく再現されていますし色分けも足りない部分はありますが
当時のHGとしては十分再現されていると思います。
フラッグに似ているとは言え装甲が曲線的で上手く差別化されていますし
それぞれの陣営の機体を並べたりするのもファーストシーズンらしい楽しさがありますね。
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