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HGCE ムラサメ改　レビュー

順調にキット化が続いているHG SEED FREEDOMシリーズ。
今回は新たにムラサメ改がキット化されました。価格は2,750円です。

付属品は「73式高エネルギービーム砲　ホノイカヅチ」、シールド、「72式ビームサーベル　カナヤゴ」刃2本、
変形用差し替えパーツ、増槽パーツ2個となります。
今回余剰パーツはありません。

シール類はウイング周りやセンサー、翼端灯を再現するホイルシールが付属します。

映画「ガンダムSEED FREEDOM」よりHGCEでキット化されたムラサメ改。
こちらはオーブの機体、ムラサメの改良型となっていてムウ・ラ・フラガなどが乗り込む機体です。
説明書によるとムウ・ラ・フラガ搭乗機のみ安全マージンを切り詰め機体性能を限界まで引き出すチューニングが施されているそうです。
キットはもちろん完全新規で他の機体に合わせスマートかつ胴体なども長めのバランスになり
関節構造も大きく進化しています。
またデザインもガラッと変わり装甲は若干角張った印象になりカラーリングも赤部分が減り、落ち着いたカラーになりました。

キットの構造はこれまでのSEED FREEDOM系と同じくKPSのみでポリキャップやABSは使われていません。
全体的に合わせ目も極力目立たないように処理されていてモールドなどもカッチリとしています。
もちろんMA形態への変形ギミックも再現され、こちらは変形用パーツに手足などを取り付けるHGではお馴染みの差し替え変形となっています。

機体のカラーリングですが本体は成型色で大部分のカラーリングが再現されています。
ですがウイング周りは足りない所もありシールで再現する所もあります。
とは言え再現度は十分高く、シールが無い部分だと脚部下部の赤いスラスター、スタスターカバー基部のグレー、
バーニア内部など細かい所を補うぐらいで済みそうです。

頭部アップ。細部はHGムラサメ（量産機）と比較していきます。
造形は一新されアストレイっぽさは若干薄れた印象。
アンテナは一気に長くなりちょっと膨らんだような顔つきもスッキリシャープになりました。
また合わせ目も出ず自動近接防御火器も別パーツで再現されています。

ツインアイ周りはモールドで再現されていますがクリアパーツではありません。
首周りのディテールは細かく密度のある作りです。

胴体のアップ。胴体は腹部が長く今風のバランスに。胸部にはウイングのようなパーツが付き、のっぺりした印象が無くなりました。
またアーマーのディテールも増えています。
フロントアーマーには「71式短距離誘導弾」が内蔵されていますがハッチの開閉は出来ず引き続きオミットされています。
背面は2穴タイプで互換性あり。

2穴タイプなので様々なパックを装着可能。

バックパックの構造は基本的に変わっておらず、両側にウイングがあり中央にはテールバインダーがあります。
テールバインダーには「73式改攻盾ビーム砲　イワツツノヲ」の砲口が見えます。

バックパックのノズルは一体成型ですが立体感は十分です。

ウイングですが最新キットらしくフチの黒ラインがしっかり色分けされています。
ただウイング基部のホワイトなどはシールで補う形となりますし
ウイングは挟み込みで基部に合わせ目が出ます。
パイロンにはミサイル類や増槽を装着できるようになっています。

ミサイル類は丸軸で挿し込むだけなので回転が可能。

小さいミサイルは「68式空対空誘導弾」、大きいミサイルは「70式空対艦誘導弾」です。
ミサイルの弾頭は色分けされていないのでどちらも塗装する必要があります。
68式の方は１つだけ取り外せますがダボがありますし他は分離できません。

腕部アップ。合わせ目はディテール化され赤い部分も別パーツで再現。
シールド取り付け用のジョイントは両サイドと肘側にあります。
ただ今回も手首は1種類のみとなります。

股関節はシンプルな棒軸でスイングギミックなどはありません。
アーマー裏も特に細かいディテールなどはなくシンプルな形状です。

脚部は赤い部分がライトグレーになり合わせ目も見えない作りになりました。
ディテールも増え密度感がアップしています。
こちらのウイングもフチが色分けされていますがスラスターの赤色は塗装が必要となります。

足裏は肉抜きもなくつま先が可動するのは変わりません。

可動範囲など。腕はそこまで横に上がらないのですが、他はかなり動くようになっていて
特に腰の自由度は高く深くスイングする事ができます。もちろん肘の可動域などもアップしていました。

肩は引き出し関節+BJという構造ですが肩アーマーがちょっと干渉しやすくスイング幅はそこそこ。
腰は横方向にも大きくスイングできます。

それと注意点があり、胸を張るようにして肩関節を後ろ側にした場合、
腕を回転すると肩アーマーがウイングに干渉しやすいです。
逃がせはしますが塗装したりする方は干渉に気をつけたほうが良いかも。

脚部は股関節が3軸タイプになったので一気に自由度が増しました。
接地はデザインの都合もありそこまで良くはないですが膝立ちなどもしやすくなっています。

以前紹介したHG ムラサメ（量産機）との比較。
シルエットは比較的似ていますし同じようなパーツもありますがほとんど別物といった印象です。
またサイズも最近のHGCEに合わせ大きめになっていました。

武器を装備させて。
今回もビーム砲＆シールドというシンプルな構成です。

スタンド穴は股関節にあり3mm軸のスタンドで簡単に浮かせる事ができます。
シールドは変わらずZガンダムのような形状でこちらも機首になります。

「73式高エネルギービーム砲　ホノイカヅチ」こちらはグリップがどちらも収納可能。
グレー単色成形ですがセンサー以外特に塗り分ける必要はありません。
分割は左右分割で合わせ目が中央に出ますが砲口部分は別パーツ化されていました。

グリップを収納して腰に装着する事もできます。

そこそこ大きめのビーム砲で迫力あるサイズ。
両手持ちも問題なく可能でシンプルな分構えやすい武器です。

シールドはかなり細長くなりシャープなシルエットに変化しました。
白部分も色分けされ立体感のある作りになっています。
ただ通常のムラサメと異なり収納式の小さいウイングはなくなっています。

シールドは上下どちらの向きでも装備できる他、
前腕の横と後ろ側に装着できるため自由度も高めです。

ビームサーベルは標準的な長さの刃が付属。
グリップは両端が膨らんだ形状のためすっぽ抜ける事もありません。

サーベルは1本予備となるため曲げたりして使う事ができます。

続いて変形ギミックですがまずはバックパックや手足を取り外します。

変形方式はHGによくあるタイプで胴体のフレームに取り外した各パーツを取り付けていくタイプ。
まずはフレームに両腕を装着。

続いて胴体の胸部前側パーツを外しフレームに装着。
ウイング状のフィンを回転させます。
この取り外した胴体パーツが余剰パーツとなります。

後はシールド下部のカバーを開きフレームに装着。

後は脚部の膝をクランク状に曲げ、つま先を伸ばしたらフレームに取り付け

ウイングを広げミサイルや増槽を取り付けて
本体に被せるように取り付けます。

後は変形用サイドアーマーにビーム砲を取り付け胴体横に取り付ければ完成です。

これでMA形態の完成です。
Zガンダムのような楔形のシャープなシルエットは健在で
各パーツのまとまりがあり格好良いMAに変形します。
フレーム下部には3mm穴があるのでこちらも飾りやすく作られています。

差し替えではありますが手足や胸部などを変形用フレームに取り付けるだけですし
面倒な分解もなく簡単に変形させる事ができます。
また余剰パーツも胴体＆頭部のみという事でパーツ管理もしやすく遊びやすく作られています。

ムラサメ量産機のMA形態と比べた場合、やはり前進翼が普通の角度になっているのが大きな特徴となります。
また機首の小さいウイングもなくなっていますが
機体横に取り付けられた増槽が良い感じに隙間を埋めてくれています。

ミサイルを取り付けた姿は航空機らしい格好良さがあります。
ただ今回ランディングギアはありませんでした。

翼は可動するので角度を変更する事ももちろん可能。
ミサイルの向きも問題なく合わせられます。

HGCE スコードルドラリュー機と組み合わせて。
順調にリリースされているので色々な組み合わせで飾れるようになりました。

HGCE ライジングフリーダムやHGCE ゲルググメナースとサイズ比較。
ちょうど中間ぐらいのサイズでSEED FREEDOMの中では標準的なサイズ感です。

以上HGCE ムラサメ改　レビューでした。
ムラサメの改良型となる機体ですが最新の設計なのでキットの作りも大きく改良されています。
可動面は胴体や股関節が良く動き一気にポーズが付けやすくなりましたし
変形ギミックは相変わらずシンプルかつ確実な変形で差し替えではありますが遊びやすくカッチリ形状が決まります。
もちろんディテール面もより細かくなりカッチリとした造形でパーツ分割の進化なども感じられる良い出来のキットになっていました。

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