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HGUC サイコ・ガンダムMk-II レビュー



HGUCで新たにキット化されたサイコガンダムMk-II。
巨大な機体だけあり箱もかなりのボリュームでHGUCながら全高約270mmとかなりの大きさ。
価格は11,000円です。



付属品はシールド、有線サイコミュ再現用ワイヤー両手分、半壊頭部パーツ、
それにリフレクター・ビットがそれぞれ10個。
腕部ビーム砲再現エフェクト(2本は予備)とビームソードエフェクトの他、




アクションベース4とウェポンディスプレイベースが2つ付属。
スタンドのジョイント類は自由に使えるパーツとなっています。



シール類はツインアイと砲口の黒部分などを補う物のみです。



余剰パーツですがランナーの都合で出るアンテナやティフォエウスガンダム・キメラの腕部から変更された部分が余ります。



「機動戦士Zガンダム」よりついにHGUCでキット化されたサイコ・ガンダムMk-II。
サイコ・ガンダムの不気味さをさらに強調させたような禍々しい姿を再現。
HGUCという事で1/144サイズなのですが元が大きいのでかなりボリュームがあるキットです。
全身の細かいラインやカチっとしたシャープなデザイン、
それに全身に内蔵されているメガビーム砲などが特徴的な機体です。





キットですが最新キットらしくHG枠ながら分割なども非常に凝った物となっています。
もちろんMA形態(モビルフォートレス)への変形も可能となっています。
かなり大きい機体ですが関節類は全てKPSの組み合わせ。
もちろん太い軸が多用され安定感のある作りになっていました。




キットの色分けはかなりこだわっていて
全身の細かい赤や黄色ラインが全て成型色で再現されています。
またメガビーム砲の黄色部分も別パーツ化されそのままでも見栄え良く仕上がります。
メガビーム砲中央部分は流石に色分けされていない所もありますがシールで補う事が出来ます。






頭部アップ。頭部は2種類付属しています。
ノーマル頭部の他、プルの自爆の後ZZに斬りつけられた時に頭部のみで脱出した時の半壊頭部が付属。
どちらも頬のスリットやツインアイ周りなどもしっかり色分けされています。
ツインアイ部分はメタリックの成型色でシールを貼らなくても雰囲気良く仕上がります。



半壊頭部の関係で内部ディテールも軽く再現されています。
また後頭部のバーニアもしっかり別パーツ化されていました。
それと首、肩、股関節などの主要な軸関節部分は挿し込んでから半回転させる方式で
半回転させる事でロックがかかり抜けなくなります。



胴体のアップ。
こちらも色分けが素晴らしく、各種砲口やライン部分が全て別パーツで再現。
合わせ目は基本的に段落ちモールドとなっています。



肩のパイプ部分なども別パーツで立体的に表現されています。
各砲口中央はシールで補う所が多いですが
胴体の中央の砲口は内側まで細かく再現されていました。



バックパックですが左右のユニットがスライド可能。
内部には「リフレクター・ビット」を片側2個ずつの合計4個収納可能です。




腕部ですがこちらは基本的に先に発売されたHG ティフォエウスガンダム・キメラの物が流用されています。
ティフォエウスガンダム・キメラのランナーの一部はサイコ・ガンダムMk-IIのタグがついていたのでこれでようやく本来の名前のキットに使われる事に。



手首は全ての指が可動。
また砲口部分も細かく再現されています。



ただ若干手が加えられた部分もあり、肩アーマーのサイドにはシールド取り付け用のジョイントが追加。



手首を折りたたんだ部分にはビームソードエフェクト取り付け用のジョイントが追加されています。



腰アーマー裏はフロントとサイドに裏打ちあり。
リアアーマーはほとんど見えないためか裏打ちはありませんがディテールはあります。
また一枚目の写真の矢印部分のバーニアはロック解除スイッチとなっていて変形時に引っ張ってロックを外すと股関節を広げる事ができます。



股関節後ろ側にはシャッターがありスライドさせるとアクションベース用のジョイント穴になります。




脚部もなかなか複雑な作りでこちらももちろん黄色ラインなどは別パーツで再現。
太腿や足首横にある長方形の穴は変形時の接続ジョイントになりますが
細長い形状で違和感なく仕上げられています。
もちろん合わせ目もディテール化されていました。



大きなスラスターダクトなども細かいフィンモールドが入っています。



足裏は肉抜きなしでバーニアも別パーツとなっています。



可動範囲など。
変形ギミックなどもあるのですが肘は深く曲がり腕も水平ぐらいまで上がります。
また腰も僅かですがスイング可能。もちろん腰の回転も出来ます。



肩は引き出す事が可能。
多少前方にスイング出来ます。



脚部も思ったよりは柔軟ですが接地はあまり良くありません。
ただ膝は120度ぐらい曲がり股関節もこのサイズながら十分動くと思います。





HGUC サイコガンダムと比較。
装甲などのデザインは大きく変化し別物に感じます。
また頭部もかなり小顔化され頭身が上がり巨大感が強調されていました。
サイコは安価な分ある程度割り切った作りの部分もありますがMk-IIは密度感があります。





付属する装備はシールドのみ。
武装は本体に内蔵されています。



サイズが大きいので立たせておくだけでも圧巻の迫力です。




キット自体のボリュームはかなりの物ですが巨大なパーツも多いので意外と組み立てはサクサク進みます。
各所のラインの合いも良くピッタリはまるのは凄いですね。





シールドは前腕のジョイントに取り付けます。
シールド側には複数の軸が使われたアームがあり起こす事でかなり融通が効くようになります。




腕部の保持力も十分で巨大なシールドもしっかり支えてくれます。




ビーム砲エフェクトですがこちらはビームサーベルパーツの流用です。



エフェクトは12本付属し2本は予備。
全ての指に取り付ける事が出来ます。



こちらはビームソードエフェクト。
手首を折りたたんでからエフェクトを取り付けます。




ビームエフェクトは2本付属。
サイコ・ガンダムMk-IIの大きさにも見劣りしない迫力あるエフェクトです。

・追記
こちらは新規エフェクトではなくHG νジオンガンダムのエフェクトの流用です。
教えてくださった方ありがとうございました!




「有線サイコミュ式ビーム砲/ビーム・ソード」再現パーツ。
こちらは太めのリード線で再現され取り付ける事で両腕を切り離せます。
装甲をスライドさせると3mm穴が出てくるのでスタンドも使用可能。





流石にリード線のみでの保持は不可能だったのでスタンドの支えは必要です。





こちらはプラモオリジナルギミックとなりますが両肩にシールドを取り付ける事も可能。
武者っぽい印象になるのが面白いですね。




リフレクタービットですが先端部とバーニア部分をれぞれ2種類あり組み合わせる事で



収納時や展開時、先端未展開時などを組む事ができます。




ティフォエウスガンダム・キメラと同じくウェポンディスプレイベースで飾る事が出来ます。
あらかじめベースが付いているのは嬉しいですね。




ZZに斬られた後に飛んでいく半壊頭部も別途付属。(HGUCダブルゼータは右手でしかサーベルを持てないので右手で持ってます)
ちぎれたケーブルや内部フレームが見える装甲などもしっかり再現されていました。
流石に全身は無理ですが頭部だけでも付属するのは面白いオプションですね。




続いてMA形態への変形ギミックの紹介です。
まずは胴体中央部分を持ち上げ、胸部装甲を前方にスライドさせます。



後は頭部のアンテナを下げ




頭部を胴体に収納しバックパックの一部を起こし肩のプレートを跳ね上げます。




腰アーマーも展開し胸部に付くように上げます。




サイドアーマーのフレームを展開し位置を下げたら太腿を上に押し込んで縮めます。




股関節のロックを外し股関節軸を開いたら




太腿の装甲の一部を上げて太腿サイドのジョイント穴にサイドアーマーを接続。



足首ジョイントを引っ張り伸ばします。



伸ばしたあと一旦後ろに倒しバーニアを展開。




後は体育座りをするように脚を曲げ、アキレス腱のジョイントを展開。



膝の装甲を前に出すようにして位置を調整。
アキレス腱のジョイントは太腿部分に取り付けロックします。




肩アーマーは外側にスライドさせ一部の装甲を回転。



後はぐるっと肩アーマーを回し肘を曲げ手首を内側に折り曲げます。



後は手首を腰の装甲内部に入れてプレートなどの位置を調整し



シールドを分割後にジョイントを取り付け直し



本体に取り付ければMA形態「モビルフォートレス」の完成です。
サイコガンダムと同じくゴロッとした塊のような姿に変形します。
シールドパーツは一部差し替えが必要ですが本体は完全変形となります。





変形パターンはサイコガンダムと同じなのですがMk-IIはより複雑にパーツが動く感じで
胴体のスカスカ感も薄れていました。




サイコガンダムのMA形態と比較。
帽子のような部分がシャープになりより角張ったスタイルに。
シールド保持用のジョイントアームなども必要なくなりジョイント穴カバーの付け替えもスライド式になったため不要になりました。




シールドなどにもロックがあり安定感は良好。
こちらもMS形態と同じスタンド穴が使えます。



ただスタンドを使う場合角度に気をつけないとこのようにベースが反ってしまい不安定になるので注意が必要です。
置いておくと安定するので長時間飾る場合は普通に置く方が安心かも。




もちろんこの状態でもリフレクタービットを展開可能。
この状態では特に何かギミックがある訳ではありませんが置いておくだけで存在感は抜群です。



最後にHGUC ゼータガンダムHGUC ガンダムMk-IIとサイズ比較。
並べると同じスケールとは思えない大きさです。




一応メタコンとも。
大体サイズは同じでした。





以上HGUC サイコガンダムMk-II レビューでした。
全高はZやMk-IIの2倍以上という巨大な大きさのキットですが、
各所に散らばる全身の細かいラインや砲口は別パーツで再現され
頭部などもシール無しで十分雰囲気良く仕上がるなど力の入った作りです。
変形もシールドのジョイント類の組み換え以外は完全変形でサイコガンダムであったような変形用シールド固定ジョイントなども必要なく
各所のロックや複雑なスライドなども考えられていて変形させるのも楽しいキットでした。
また各種エフェクトやスタンドの他、半壊頭部など変わったオプションもあり大きいキットながら大味さは感じない力の入ったキットでした。

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