■TOP
HG オーバーフラッグ レビュー

いきなりHGでグラハム専用ユニオンフラッグカスタムII(GNフラッグ)のキット化が決まったので
今回はまだ紹介していなかったHG オーバーフラッグをレビューしてみます。
こちらはグラハム専用ユニオンフラッグに新型リニアライフルを追加した物で、隊長のグラハム機か通常のオーバーフラッグス仕様をシールで選ぶ事が出来ます。
もちろんフライトポジションへの変形も可能で
価格は1,320円(改定前)で初版は2008年発売のキットとなります。

付属品は新型リニアライフル、試作リニアライフル、ディフェンスロッド、ソニックブレイド(プラズマソード)のみとなります。
余剰パーツはありません。

シール類ですがリニアライフルの砲身や各所のホワイト部分などを補うホイルシールの他、
オーバーフラッグスのマーキングシールが付属しています。

まずは全身図。
ユニオン軍で正式発足した「オーバーフラッグス」に所属するエースパイロット向けの機体となるオーバーフラッグ。
こちらは先に使われていたグラハム専用ユニオンフラッグカスタムと同じく
高出力型フライトユニットなどを装備し通常のフラッグからさらに高出力を感じさせるデザインに変わっている他、
対ビームコーティングされた黒い姿が特徴的です。
ただ形状自体は先に発売されたHG グラハム専用ユニオンフラッグカスタムと共通となります。



フラッグ系らしい細くシャープなスタイルはそのままにフライトポジションの変形ギミックも変わらず搭載されています。
キットの構造もHGフラッグ系の構造が流用されていて、ポリキャップは使われておらず可動部はABSが使われています。
ユニオンフラッグカスタムと造形は共通なものの、一部成型色が変更されていました。


機体の配色ですが大まかな配色は再現されているものの
襟部分や武器などのホワイトが足りずそちらはシールで補う方式となります。
基本的に分割はフラッグと変わらないので各所の水素プラズマジェットやスラスターダクト内部などは色分けされていないものの
成型色の大部分が黒なので気になりません。




頭部アップ。
アンテナが左右対称になり鋭い目つきになった形状を再現。
カメラ部分はもちろんクリアパーツです。

モノアイのようなメインカメラもモールドで再現。
カメラ内部にシルバーのホイルシールを貼るため光を良く拾うのは他のフラッグと変わらずです。


胴体のアップ。
胴体ですがフラッグ系らしい角張ったシルエットで背面の水素プラズマジェットは大型の物が装着されています。


ノズル内部は色分けされておらず特に細かいディテールなども入っていません。
塗り分けたりしたい場合は薄いスリットプラ板などをカットして貼り付けると良さそうです。
ウイングは軽くモールドが入っていて翼端灯のようなモールドもあります。


腕部は肩がBJで上腕にロール軸はありません。
手首は握り手兼持ち手のみとなります。
前腕は左右分割で後ろ側に合わせ目あり。

股関節はBJですが角度が独特で基部も回転できるのは変わっていません。




脚部アップ。
フラッグ系らしく細長い脚部。
こちらは脛やソール部分などの色が明るめのグレーに変わり、よりツートンカラーに感じる成型色になりました。
流用なのでもちろんミサイルハッチのギミックなどは省略されています。
通常のフラッグより脹脛部分などが大きくなっていますが後ろ側に合わせ目が出るのは変わっていません。

足裏はわずかに肉抜きがありますがディテールはしっかり入っています。


可動範囲も特に変わっておらず、変形ギミックの都合で腰は大きくスイング可能。
肘は90度ほどで肩はBJなので45度ぐらいしか上がりません。

肩はBJで若干スイング出来ますがスイング軸はわずかです。


足首はBJで接地は並ですが股関節が独特の形状なので開脚幅は広いです。
膝は90度ほど曲がります。



キットのベースとなっているHG グラハム専用ユニオンフラッグカスタムと並べて比較。
ほぼ真っ黒な印象だったユニオンフラッグカスタムと異なりオーバーフラッグはブラック&グレーのツートンカラーになった印象。
ユニオンフラッグカスタムは脛やソール部分の方が暗いブラックになっています。



HG ユニオンフラッグも加えて比較。
オーバーフラッグとユニオンフラッグカスタムは通常のフラッグから一気に強化された印象です。

武器を装備させて。
今回は新規パーツで新型リニアライフルが付属します。



「新型リニアライフル」はグリップが3箇所ありどのグリップも可動します。
ライン部分や後端部のカラーが足りずそちらはシールで補う形となります。
前後分割なので側面に合わせ目が出ますがあまり気になりません。

シールを貼る事でグラハム機かその他を選べます。
青ラインのシールを貼ればグラハム機、ホワイトのシールを貼れば他のオーバーフラッグスの機体となります。


今回は青シールを使いグラハム機にしました。
股関節のカバーを外せば他と変わらず3mm軸のスタンドが使用可能。


新型リニアライフルは角張った形状の試製新型リニアライフルより洗練された形状です。
厚みも抑えられ若干コンパクトになっていました。

ただ相変わらず持ち手に保持ダボなどはないので若干グラつきやすい所はあります。
困るほどではありませんが最近のキットに慣れているとやや気になるかも。


グリップが3箇所あるので縦持ちや両手持ちなども可能で色々な持ち方が楽しめます。



ディフェンスロッドはジョイント以外1パーツで再現。
成型色が明るめのグレーになった以外変更は無いので裏面は大きな肉抜きがあり
ホワイト部分はシールまたは塗装で補います。


「ソニックブレイド(プラズマソード)」こちらもフラッグ系共通の物で
真っ白な成型色でクリアパーツは使われておらず塗装が必要となります。

付属するのは1本のみなので両手持ちを再現するためにはフラッグ系のキットがもう1つ必要です。

続いてフライトポジションへの変形ギミック。
こちらも特に変わっておらず、まずは肩関節を引き伸ばし


腰部分を前に突き出すように曲げ、頭部を胴体に押し込みます。


後は脚を後ろに周り腕の位置を調整しカカトのフィンを起こします。



後はリニアライフルを腰部分に装着すれば「フライトポジション」の完成です。
フラッグ系共通の変形で機首となるライフルが異なるのみです。
ですが青いラインなどがアクセントになり、ライフルと本体の一体感も増しています。


変形時のまとまりも良く、相変わらずロックなどはありませんが本体が軽いので特にポロっと外れるようなパーツはありません。
ただ肘と膝のダボを合わせてもしっかりロックはされず、ただ合わせるのみで簡単にズレるのでそこは気になるかも。


シンプルな変形なので完全変形が可能。
手軽に楽しめるのは相変わらず良いですね。


ウイングを「X」状にすれば高速飛行形態となるのもユニオンフラッグカスタムと変わりません。


「試製新型リニアライフル」
こちらも付属していて特に構造は変わっていません。



ライフルを交換するだけで「グラハム専用ユニオンフラッグカスタム」に換装可能。
どちらの形態も楽しめるのは嬉しいです。



HGデュナメスと組み合わせて。


最後にHG ガンダムエクシアやHG ティエレンタオツーとサイズ比較。
全高17.9mの機体なので細身ですがエクシアと大きな違いはありません。
こうして比べるとタオツーはかなり大きめに感じますね。


以上HG オーバーフラッグ レビューでした。
基本的に先に発売されたHG グラハム専用ユニオンフラッグカスタムの流用で新規パーツは新型リニアライフルのみとなります。
ライフルの形状はより洗練されたデザインに変わり、フライトポジションのまとまり具合も格好良くなっていました。
また今回のキットはユニオンフラッグカスタムの装備がなにか省かれた訳ではなく、
オーバーフラッグとユニオンフラッグカスタムの2種類の形態が再現可能な上位互換のキットとなっています。
またシールでの再現とはなりますがグラハム機と他のオーバーフラッグス機を選べるのも良いですね。
このキットの発売から17年経ちましたが新作としてHG GNフラッグがリリースされるので今から並べるのが楽しみです。
[広告](amazon)

・amazonプラモデルタイムセール


(駿河屋)

プラモデル1/144 HG SVMS-010 オーバーフラッグ「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」 [0152378]

駿河屋決算セール
(DMM)
・DMM 新規予約開始品一覧

(あみあみ)
・ガンダム00シリーズ一覧
(楽天)

HG オーバーフラッグ

■ガンプラレビュー一覧(カテゴリ別)

■ガンプラ以外のプラモレビュー一覧(メーカー別)
■レビュー一覧はこちら
■レビュー更新履歴(レビュー置き場TOP)
■ブログTOP
執筆者:星丸
ガンプラやプラモデル、模型用ツール&マテリアルのレビューをしています。
他のレビューは上のリンクやブログ ガンプラの山を崩せ を参照してください。